■Frictionalism 1994-2009 / Anthony Shake Shakir
Anthony Shake Shakir、デトオタに生まれてよかった!と思わせる良作
デトロイト・テクノ3枚組です。とは言いつつ、このAnthony Shake Shakir、実は全く知らない人だったんですが、調べると「
Derrick Mayや
Carl Craigなど数々の有名アーティストのエンジニアを務めた
デトロイト・テクノの影の立役者
*1」なんだとか。アナログ盤のリリースばかりなのでオレのようなCDオンリーの人間のアンテナには捕まらないんだろうなあ。長く活動している人のようですが、オレには誰かのMixCDで耳にした事がある音源が2、3曲あったぐらいです。いやあしかし、掘り起こせば掘り起こすほど名盤の出てくる
デトロイトって、昔の
ブルーノートみたい…。ちなみに世界1000SET限定らしいですが、オレのシリアルナンバーは750番、探せばまだ手に入るような気がしますが、そもそもテクノのマーケットってこんなもんなのかしらん。
《試聴》
■Heart Beat Presents Mixed By Derrick May
誰もが知ってる
Derrick May、そして新譜などもう誰も期待していない
Derrick May、その彼の久方ぶりのDJ-Mixです。そういえば、オレが初めてテクノ・ミュージックを意識して聴き始めたのは
Derrick Mayからだし、初めて観に行ったテクノDJも
Derrick Mayだし(それも大昔、今あるクラブじゃなくてライブハウスみたいなところ。主催者の仕切りが悪くてAM3時でDJはおしまい。深夜の渋谷に放り出されて大いに困った記憶がある)、嫌いなわけはないんですが、このMixCDはなんだかあんまりノレなかったなあ。むしろ
Podcastで聴けたフランソワ・KとのコラボCosmic Twinsのほうが好きだしおまけに無料で聴けたからよかったんだが。
《試聴》
マッシヴ・アタック7年ぶりのニュー・アルバムということでデビュー1作目からずっとファンだったオレは勇んで手にいれたんですが、これがなーんかあんまり面白くないんだよな。音的には新しいこともやっているようなんですが、ズブズブと情念が踊るこれまでの彼らの音と比べると、妙に小ざっぱりというか漂白されたような音で、聴いてて心に響くものがない。かつては
ブリストル・サウンドの雄と呼ばれていた彼らだけれども、今これが
ブリストルな音だと言えるのは
ダブステップなんかやってる連中の音なんじゃないだろうか。なんか普通のロック・ミュージックみたいなのがつまらなく感じさせたのかも。
《試聴》