DJ-Kicks: Elkka / Elkka
ドイツ・ベルリンを拠点とする名門レーベル !K7のMIX CDシリーズ「DJ-Kicks」、2023 年第1弾はロンドン・アンダーグラウンドで活躍するカーディフ生まれのDJ/プロデューサーElkka。2021年にラジオBBCよりエッセンシャル・ミックス・オブ・ザ・イヤーを受賞した彼女の今作は、エクスクルーシブ・トラック2曲、HerbertやVillagerの新曲も含む魅惑的なMix。クラシック・ハウス、ブレイクビーツ、エレクトロニカなど幅広くセレクトしながら、踊りたくなること請け合いの素晴らしいアルバムだ。今回の大プッシュ作。
love has never been a popular movement. / Tygapaw
Tygapawはジャマイカ生まれ、ブルックリン在住のDJ/プロデューサー、Dion McKenzieによるソロプロジェクトだ。現代のNYクラブシーンとLGBTQ+コミュニティを牽引するリーダーの一人であり、2020年リリースのデビューアルバム『Get Free』ではハードコアなレイヴサウンドに社会問題を織り込んだ作品として高く評価された。この2ndアルバムでも90年代ハードテクノ、レイヴを思わせるBPM強のドライブ感あふれるトラック群が並び、ボルチモア・クラブからバイレファンキ、近未来的エレクトロニカまでを操り、自身のアイデンティティをパワーとインテリジェンスで叩きつける非常に充実した1作。
Secret Life / Fred again.. & Brian Eno
UKダンスシーンにおいて2010年代後半から数多くのヒットナンバーに関わっているサウス・ロンドン出身のプロデューサーFred again..。その彼とBrian Enoがコラボレーションしたのが今作『Secret Life』だ。それぞれのサウンドが完璧に融合し、Enoの絵画のようなシンセシーケンスにFredの思索的なヴォーカルが加わり、全体が没入型で現実逃避的なマスタークラスとして完成している。
Tone Science Module No.7 Cause and Effect / VARIOUS ARTISTS
UKシーンで80年代から活躍するニューカッスル出身のエレクトロニック・アーティストIan Boddy。彼の興したレーベルの一つTone Scienceは、モジュラーシンセサイザーの分野で活躍する様々なアーチストが集められたコンピレーションをリリースしている。本作はその7枚目のコンピレーション・アルバムとなり、モジュラーシンセの多彩な魅力と可能性を感じさせるものとなっている。
Stanford / Senestra
Puppy38 (hiroshimabend) と Alan Rider のデビューコラボレーション・アルバム「Senesta」は、悪名高いスタンフォード監獄実験をサウンドで体験するために設計された驚くべき電子音楽作品だ。ヴィンテージアナログ機材を使用し奏でられる音は強迫観念的な不協和音に満ちている。
Timeproof / Ital Tek
ベース・ミュージックを中心にリリースする英レーベルPlanet MuからリリースされたItal Tekのニューアルバム。冷ややかなメタリックさと、オーガニックな味わい深さとが融合した、豊かなエレクトリック・ノイズ・サウンドが並ぶ。
Global Underground: Select #8 / VARIOUS ARTISTS
イギリスのプログレッシヴ・ハウス・レーベルGlobal UndergloundからDJ-Mix「Select」シリーズの第8弾。なにしろ量産型プログレッシヴ・ハウスなので特にどうといった内容ではないのだが、作業用として聴き流すのに最適。