最近買った画集やらなにやら

■GARY PANTER PICTURE BOX

Gary Panter

Gary Panter

アメリカのパンクなグラフィック・アーチスト、ゲイリー・パンターの1970年代〜最近の仕事を集めた箱入り2冊組豪華画集。体裁は豪華だけどアート作品はラクガキみたいなのばかり!それぞれ350ページあまり、でかい、分厚い、重い、凶器にもなる、そして楽しい、そんなボリュームたっぷりの画集となっております。定価は結構お高いですが海外ネットショップで古本を探して購入しました。

http://www.youtube.com/watch?v=xTuy-nKEAyc:MOVIE

スチームパンク / ジェイ・ストロングマン

スチームパンク

スチームパンク

おお麗しのネオ・ヴィクトリアン・ロマン!ジェイ・ストロングマンが編集したアート集『スチームパンク』はタイトル通りスチームパンクにまつわる30を超えるアーチストたちの様々なアート作品が網羅されています。蒸気機関が発達したもうひとつのヴィクトリア朝時代、重々しく物々しくそして懐古趣味的なエレガントさに満ちたこれらの作品は、収録されたグラフィック作品などよりもオブジェ作品のほうにその真骨頂が現れているでしょう。


■遠い町から来た話 / ショーン・タン

遠い町から来た話

遠い町から来た話

町外れに住む水牛、誰にも愛されなかったものからペットを手作りする方法、真夜中に犬が吠える訳、誰にも読まれず忘れ去られてしまった詩の行方。文字の無い絵本『アライバル』で驚異の幻想世界を創り出したショーン・タンの新作絵本。こちらは幾編かのショート・ストーリーで綴られ、今回は文章付き、ファンタジックなイラストレーションと物語でちょっと懐かしくちょっと不思議な世界を創出しています。


■SUN CHILD / ヤノベケンジ

SUN CHILD

SUN CHILD

現代美術作家のヤノベケンジ氏が「再生・復興してゆく人々の心に、大きな夢と勇気を与える希望のモニュメント」としてプランニングした「SUN CHILD」プロジェクトの様子を収めた小冊子。当然"再生・復興"という言葉の影には3.11以降の芸術活動とは何か、という自分への問い掛けがあったのだろうけれども、それ以前にも、氏は自作の放射能防護服を着て原発事故後のチェルノブイリを訪問する「アトムスーツ・プロジェクト」というのも行っていて、ただ理念のみでアート作品を成しているというわけではなく、氏には確固とした未来像がヴィジョンとして存在するのだろうと思う。

R.I.P. Best Of 1985-2004 / THOMAS OTT

R.I.P.: Best of 1985-2004

R.I.P.: Best of 1985-2004

スイスのコミック・アーチスト、トーマス・オットによるダークかつブラックなホラー作品集。そして絵のほうもダーク&ブラック、これは黒い画用紙を削り取って描く「スクラッチボード」という手法によるものなのだそうです。台詞は全く無く、救いようの無い暗くおどろおどろしい話が幾編も収められています。物語自体はひねりがあまり無いのですが、真っ黒なグラフィックをひたすら堪能するのが正解なのだと思います。