- 昨日の晩は焼き魚だったので晩酌はオレにしては珍しく日本酒にしようと思ったのである。
- で、茶碗に半分ぐらい酒を入れてレンジでチンしたのだ。
- 酒はすぐに燗されて、茶碗をレンジから取り出したオレは、ちょっくら味見とばかりその場で口を付けようとした。
- するとである。熱せられて酒から蒸発してきたアルコール分が喉を刺激し、思わず「ぐぶぉっ」とむせてしまったのである。
- そしてむせると同時に顔一杯に熱くなった酒を飛び散らせたのだ!
- 沸騰までは行ってないがレンジでチンしたお酒は結構熱い!
- オレは「アチチアチチ!!」とその場でのたうちまわった!
- タオルで顔を拭かなきゃと思いつつ目を開けようとすると今度はアルコールが目に沁みてムスカのごとく「目がぁ〜目がぁ〜!」とうめくオレ!
- なんとかタオルを見つけ顔を洗い濡れタオルで顔を覆うオレ!
- 「はひふ!はひふ!」なんと今度は濡れタオルで息が出来ず窒息するオレ!
- オレはアホなのかッ!?
- 顔はまだまだ熱い。きっと火傷してしまっているのに違いない!
- ああ、オレの美貌が!オレの美貌が!この顔が醜く焼け爛れてしまっていたらどうしよう!
- オレの脳裏に『犬神家の一族』の白マスクしたスケキヨの姿が目に浮かぶ!
- いや、スケキヨマスクよりバルログマスクのほうがいいかな。あっちのほうがかっこいいじゃん。…などと無駄な余裕ぶっかましてみせるオレだ!
- とりあえず冷蔵庫からアイスノンを出しタオルで巻いて顔に押し付け、なんとか事なきを得る。
- というわけでその日の晩は寝るまでずっと顔を冷やし、軟膏を塗って「ほひーほひー」言いながら床に付いたオレである。
- そして今朝、顔の様子を見るために鏡を覗き込むオレ。
- 「ひぃいぃぃぃ〜〜〜〜ッ!?」
- なんと、鏡の中でオレを見返していたのは、目つきの悪い、しょぼくれた小汚いオッサンの顔であったッ!?
- …って、これ普通のオレじゃん。
- (「だったら最初から美貌でもなんでもないってことじゃん!?」とかいう突込みが遠くの空から聞こえるが幻聴に違いないと思うのである)
- まあ実際の所ちょっとあちこち赤くなってるぐらいかな。もともと赤ら顔なんでぱっと見わかんないかも。あとやっぱり鼻の頭の皮がちょっと剥けてる…。
- それにしても先々週は飲み屋のトイレでぶっ倒れ、先週はオフ会で暴れまわり、そして昨日もまたこれで、どうもここん所お酒が元であれこれなオレなのであった。