レニー・ハーリンは割と好きな監督であった。「
ダイ・ハード2」は勿論だが、「ロング・キス・グッドナイト」あたりもいい線行っていたし、「カットスロート・アイランド」は「
パイレーツ・オブ・カリビアン」の1.75倍ぐらいはよくできていたし、「
エクソシスト ビギニング」も楽しめる映画だった。ま、「
クリフハンガー」と「
ディープ・ブルー」はカスだったがな。その
レニー・ハーリン、2006年の作品である「コ
ベナント -幻魔降臨-」。いやーこれが箸にも棒にも掛からないしょーもない映画で…。お話は、寄宿学校を舞台にした10代の超能力少年達の超能力合戦、ということなんだが、スッゴイ超能力持ってる癖にやってることは単なるガキ同士の喧嘩、最後の戦いは野っ原に建った小汚い納屋、という所がどうにもしょぼすぎる…。コミックが原作という話だが、いっぱしに粋がってても結局やることがちいちゃい、という部分に10代のガキンチョ達の妄想の限界を感じるな。やっぱ世界が自己完結しているのよ。そういった意味では中学生映画ということも出来るかな。超能力合戦はなんだか
ドラゴンボールみたいだったし。あと、寄宿学校が舞台で超能力で、という部分に、これってハリポタのダークバージョンを目指したもんなのかな、とちと思った。