御大ポール・ウェラー!

Studio 150

Studio 150

Sound of the Style Council

Sound of the Style Council

突然ポール・ウェラーが聴きたくなってiTune Music StoreでD/L。
ポール・ウェラーは二昔ほどまえスタイル・カウンシルというブルーアイド・ソウル/ファンク系のオサレなバンドをやっていて、割と好きでした。それ以前にはジャムというモッズ系のパンク・バンドに居て、この頃からスタイリッシュで男臭い音を出していたんだよね。スタイル・カウンシルニューウェーブ・バブル華やかりし頃のU.K.で、スイングアウト・シスターあたりとオサレ路線な音をヒットさせていたけれど、スタカンでのポール・ウェラーはソウルへの博識さと音楽センスのよさが、逆にトータルで見ると器用貧乏な仕上がりになっていて、いい曲はかなりあるんだがアルバム単位では統一感が感じられなくて、いまいち乗れない部分があったんだよな。
それだからスタカン解散後のソロって正直まるで聴いていなかったんだけれど、初めて聴いたこのアルバム『Studio150』ではポール・ウェラーの魅力が余すところ無く表現されていて、滅茶苦茶好感度高いアルバムになっています。骨太で男臭くて、でもよく聴くとソフトで神経の行き届いたギター・ロック。メロディの美しさ、そのリリシズムはジャム/スタカンの時代から健在、逆に、これほど長い音楽的キャリアを持っていても、決してその瑞々しさを失わない感受性の強さはやはり天性の音楽野郎だってことを伺わせます。いいよ、うん、これ、いいよ。
なにより、かっこいいんだよ、こいつ。音もルックスも男前、気風のよさでは若い奴には負けねえ、男にも女にも惚れさせちゃう音、そんなポール・ウェラーのアルバムです。
また、スタカン時代のこちらのベストは、数あるスタカンのベストの中でもしっとりした曲が多く、こちらもお勧め。