Jeff Mills presents Contact Special at Womb

行って来ましたよジェフミルズ@渋谷WOMB!
いつだかはコムスメ二人を連れ両手に花でクラブを満喫したオレではあるが、それも遥か彼方昔の話し、この日は会社の後輩のむさ苦しい野郎ばっかり3人を引率ですよ。まさに生々流転、万物転生、諸行無常の響きあり、禍福は糾える縄の如しですよ。オレがクラブ行くと聞きつけた後輩たちに「フモさん俺達もクラブ連れてっておくんなさいやし!押忍!!」と詰め寄られたんである。こりゃあ連れてかなきゃなあ。
しかもなにしろ3人とも身長180cmはあろうかというガタイのデカイ体育会系の連中ばかりで、身長170のオレでも一緒に行くと捕まった宇宙人、シークレットサービスに囲まれたヒヒじじい状態なんである。おまけに関係無いけどそのうち二人がどこぞの社長の息子でさあ。オレなんて寂れた北国の港町の最終学歴小学校のド貧民で、東京の下町のメッキ工場に奉公するため集団就職の夜行列車に揺られ上野の駅に降り立っってから20余年、真性プロレタリアートの下級労働者としてこの歳まで幸薄い人生を歩んできたような男だから(かなり脚色)、社長の息子達なんぞを連れてクラブに行くなんざ昔日の思いではあるよな。
当日はこれらむくつけき男どもと渋谷109で待ち合わせですよ。男子と109で待ち合わせ。人生の侘しさを噛み締めながら109に辿り着くと、悩ましい出で立ちの色っぽいコギャルたちがさんざめく渋谷の人いきれの中に仁王立ちする体育会系男子3名。オレを見つけると背筋をすっくと伸ばし「押忍!フモさん今夜はヨロシクお願いいたしやす!」と男らしい挨拶を唱和したとかしないとか。まあええわい。というわけで会場突入。

会場超満員でしたよ!足の踏み場もなかったですよ!だからずっと体育会系約1名に肩車して貰ってましたよ!(嘘)踊るというよりも「テクノの流れる満員電車」という感じでしたよ!満員電車に4時間ぐらい揉まれていたという感じですよ!1時前に入りましたがゲストアクトが二人、一人目はつまんなくて二人目はまあまあ、でも、AM3時からジェフくんがプレイ始めたら全てが霞んでしまいましたよ!
ジェフくんが皿を廻し始めたらそこはもう既に100億光年彼方の宇宙空間でしたよ!最初っから飛ばしまくり!高BPMでアッパー&ハードコアミニマルの波状攻撃!情け容赦のないエンドレス殺人テクノ!灼熱の太陽OR絶対零度の真空宇宙で時間が止まったままリズムが刻まれる!爆撃のように轟くテクノビート!閃光弾の様に炸裂するレーザー&ストロボライト!体中の血が沸騰しそうなハイテンション!原始のリズムと遥か未来から奏でられるメロディ!踊る阿呆に見る阿呆!そこはもうハイテクジャングル!音楽の戦場!マシーンビートの扇情!あらゆる物がカオスと高揚に彩られた機械と肉体の曼荼羅!その中心にはテクノ・ゴッド・ジェフミルズが100万枚のレコードをナノセコンドでチェンジアップし続ける至高のテクノ天国!レコードが廻るんじゃない!リスナーのオレ達が廻っているんだ!踊り続けるこの肉体こそが即ち音楽!さあいっしょに宇宙の彼方へ!精神の深淵へ!
…ハァハァゼイゼイ…。
というようなもうとんでもないテクノ空間でした。凄かったっす。

途中なぜか同行した一番パンク風な奴が麻薬の売人と間違われて、どこかのお兄ちゃんに「ブツ売ってくれよオ、友達がロンドンから来てるんでさあ、ここ東京だろオ、冷たいなあ」としつこくかからまれたりしてて笑いました。皆さん麻薬覚せい剤は違法なので売買・摂取はくれぐれもひかえましょう!あとこいつ日本人に「どぅーゆーらいく・じぇふみるず?」と英語で話しかけられてたそうです。なんなんだおまえは”T”よ!