2017-01-01から1年間の記事一覧

エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのライブが最高過ぎた!

エミール・クストリッツァといえば『アンダーグラウンド』『白猫・黒猫』等、鬼気迫る映像とマジック・リアリズム的物語世界を描く名映画監督である。アレハンドロ・ホドロフスキーと並びオレが最も敬愛する映画監督の一人だ。 そのクストリッツァがやって来…

DCスーパーヒーロー格闘ゲーム『Injustice2』がとっても面白い

オレはDCコミック映画が好きである。バットマンやスーパーマンが登場するいわゆる「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」というヤツである。 『マン・オブ・スティール』。傑作だった。 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』。秀作だった…

最近ダラ観したブルーレイだのDVDだの

◎キングコング:髑髏島の巨神 (監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 2017年アメリカ映画) キングコング:髑髏島の巨神 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメン…

戦場のイノセンス~映画『ワンダーウーマン』

■ワンダーウーマン (監督:パティ・ジェンキンス 2017年アメリカ映画) ■ワンダーウーマン、降臨。 ワンダーウーマン、映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でその姿を初めて目にして以来オレの胸は高鳴りっぱなしであった。彼女があの勇…

「ネパール&チベットレストラン レッサム フィリリ」でネパール気分だった

この間の日曜、品川で相方さんと一緒に映画を観た帰りに夕食をとるため寄ったのがネパール・チベット料理店「レッサム フィリリ」。面白い店だったのでちょっと紹介してみたいと思います。なお写真は暗い照明で撮ったものばかりで少々汚いのをお許しください…

ディグりまくる音楽ジャンキーの為のクライム・サスペンス映画『ベイビー・ドライバー』

■ベイビー・ドライバー (監督:エドガー・ライト 2017年イギリス・アメリカ映画) ■監督エドガー・ライトの新たなる傑作 エドガー・ライト監督による新作映画『ベイビー・ドライバー』を観た。最高に興奮させられる映画だった。白熱のカーチェイス&カーバ…

ホキ美術館に行ってきた

先日は相方さんと一緒に千葉の土気(トケ)にある「ホキ美術館」に行ってきました。トケにあるホキ。ホキのあるトケ。トケホキ。……特に深い意味はありません。 とはいえ、千葉の土気駅というとオレの住処から電車で2時間余りあります。ちょっとした小旅行で…

『ブルー・マーズ』~200年に渡る火星テラフォーミングの歴史を描く畢生のSF大作、遂に完結

■ブルー・マーズ(上)(下) / キム・スタンリー・ロビンソン 地球の治安部隊は火星の軌道上にまで撤退し、無血革命は成功するかに思われた。だが和平交渉中、過激な一分派が宇宙エレヴェーターに攻撃を開始する。第一次火星革命の悪夢が繰り返されてしまうの…

インドからの逃走~映画『Badrinath Ki Dulhania』

■Badrinath Ki Dulhania (監督:シャシャンク・カイターン 2017年インド映画) ■結婚を誓った男女のすれ違いを描くドラマ ヴァルン・ダワン、アーリヤー・バット主演による映画『Badrinath Ki Dulhania』は結婚を誓った男女のすれ違いを描く恋愛ドラマだ。…

シャー・ルク・カーン主演映画『ライース』に関するあれこれ

■ライース (監督:ラーフル・ドーラキヤー 2017年インド映画) ■オレが『ライース』を観ることができるようになるまでの苦闘の歴史(?) シャー・ルク・カーン主演の映画『ライース(Raees)』は禁酒法の布かれたインドのある州で、密造酒を売りさばき財を築…

あのスパイダーマンが帰ってきた~映画『スパイダーマン ホームカミング』

■スパイダーマン ホームカミング (監督:ジョン・ワッツ 2017年アメリカ映画) 「ああ、また『スパイダーマン』がリブートか……」とオレは遠い目をしていた。思えばサム・ライミ版の『スパイダーマン』が公開されたのが2002年。それから15年、ライミ版が3部…

『トランスフォーマー/最後の騎士王』はしっかりSFしたヴィジュアルが好印象だった!!

■トランスフォーマー/最後の騎士王 (監督:マイケル・ベイ 2017年アメリカ映画) ロボットアクション映画『トランスフォーマー』シリーズが好きかと言われると、一時期までは微妙だった。1作目は高速かつ精緻に描かれるロボットたちの変形ぶりに度肝を抜か…

シャー・ルク・カーン主演の新作インド映画『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』を観た

■ジャブ・ハリー・メット・セジャル (監督:イムティヤーズ・アリー 2017年インド映画) 久しぶりにSpaceBoxさんのところで主宰しているインド映画上映会に行ってきた。タイトルは『ジャブ・ハリー・メット・セジャル(Jab Harry Met Sejal)』、シャー・ル…

それはロシアだったッ!?

先日は相方さんのお誕生日会ということで銀座へロシア料理を食べに行ったのである。 とはいえ、相方さんの誕生日は実は6月で、1ヶ月以上後の誕生日会だった。6月のこの時期は相方さんが仕事で多忙を極め、それどころではなかったが故の一足遅い誕生日会だっ…

極悪女ミイラはハクいチャンネーだったッ!?〜映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

■ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 (監督:アレックス・カーツマン 2017年アメリカ映画) 映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』である。「マミー」というのはミイラの事でお母さんとか乳飲料とは関係ない。1932年に公開されたホラー映画『ミイラ再生』の…

最近聴いたエレクトロニック・ミュージックだのジャズだのソウルだのロックだのレゲエだの

■Mulatu Of Ethiopia / Mulatu Astatke いつもは殆どエレクトロニック・ミュージックばかり聴いているオレだが、実は最近、部屋でジャズを聴くことも多くなってきた。聴くというよりも、単にBGMとして優れているから鳴らしているだけで、全く造詣はないし、…

ロシアの収容所の町を巡る親子3代の物語〜『五月の雪』

■五月の雪 / クセニヤ・メルニク 目を細めると、今も白い雪山が見える――。米国注目のロシア系移民作家が描く、切なくも美しい9篇の物語。同じ飛行機に乗りあわせたサッカー選手からのデートの誘い。幼少期の親友からの二十年ぶりの連絡。最愛の相手と死別し…

タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

■パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 (監督:ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ 2017年アメリカ映画) 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは他愛ないと言えばそれまでだが老若男女楽しめる優れたエンターティメント冒険ファンタジ…

レディオヘッド再び〜『OKコンピューター OKNOTOK 1997 2017』

■『OKコンピューター』再び レディオヘッドが1997年にリリースした彼らの代表作『OKコンピューター』が20周年記念盤としてデジタルリマスターされ再リリースされた。CD2枚組となっており、CD2には8曲のBサイド音源、初リリース公式音源3曲が収められている。…

そうさ、今日もエンジンは最高さ〜映画『カーズ/クロスロード』

■カーズ/クロスロード (監督:ブライアン・フィー 2017年アメリカ映画) ピクサー/ディズニーのCGアニメに興味を無くして久しいが、『カーズ』のシリーズ第3作であるこの『カーズ/クロスロード』は何故か観たかった。ひとえに、劇場で流されていた予告編…

火星から来たビロビロのアレはとっても締まりがキツかったッ!?〜映画『ライフ』

■ライフ (監督:ダニエル・エスピノーサ 2017年アメリカ・イギリス映画) 火星で発見された微生物が宇宙ステーション内で成長し乗組員を襲う!というSFパニックスリラー映画『ライフ』でございます。しかしこのタイトル、原題そのままなんですが何とかならな…

スーパーヒーローは皆殺し〜『デッドプール/パニッシャー・キルズ・マーベルユニバース』

■デッドプール/パニッシャー・キルズ・マーベルユニバース / カレン・バン、ガース・エニス、ダリバー・タラジッチ、ドギー・ブレイスウェイト 無数の存在する多次元世界。その一つ一つに固有の物語が存在する。数ある世界の中には、無敵のマーベルヒーロー…

スーパーヒーローどもを地獄に堕とせ〜『THE BOYS』

■THE BOYS (1)(2) / ガース・エニス コスチュームを着たヒーローが空を飛び、マスクをつけたヴィジランテ(自警団)たちが夜を徘徊する世界では、彼らがヤリすぎないよう誰かが見張っていなければならない。なぜならスーパーヒーローの中には、必ずしも“正義の…

今度の『ジョン・ウィック:チャプター2』も殺して殺して殺しまくりだッ!?

■ジョン・ウィック:チャプター2 (監督:チャド・スタエルスキ 2017年アメリカ映画) 伝説の殺し屋ジョン・ウィックさんが前作に引き続き殺して殺して殺しまくる!という映画『ジョン・ウィック:チャプター2』でございます。 こんな零細映画ブログをやってい…

シニシズム漂うイギリス産ゾンビ映画『ディストピア パンドラの少女』

■ディストピア パンドラの少女 (監督:コーム・マッカーシー 2016年イギリス映画) 映画『ディストピア パンドラの少女』、なんだか意味ありげな邦題ですが、要するにゾンビ映画です。とはいえ、よくあるゾンビ映画と少々違った雰囲気を持った作品なんです…

WASP、それは女性だけで編成された航空輸送部隊〜『エンジェル・ウィングス』

■エンジェル・ウィングス / ヤン、ロマン・ユゴー 物語の主人公は女性だけの航空輸送部隊WASPに所属するパイロット、アンジェラ・マクラウド。彼女はC‐47輸送機を駆って、ヒマラヤ山脈を越えてビルマから中国へ至る輸送任務「ハンプ越え」に従事した。ビルマ…

クラフトワークのライブ映像集『3-D』を観た

■クラフトワークがライブ映像&音源集をリリースしたんだが 知ってる方はとっくに知ってるだろうし既に所有もしてるでしょうが、あのクラフトワークが山のようにフォーマット違いのアルバムをリリースしたんですよ。タイトルは『3-D The Catalogue』、内容は…

最近聴いたエレクトロニック・ミュージック

■Silent Stars / Jimpster 最近最も繰り返し聴いているのがJimpsterによるこのアルバム、『Silent Stars』。Jimpsterはこのアルバムで初めて知ったアーチストだが、UKのテックハウス・プロデューサーとして20年以上ものキャリアを持っているのらしい。一言で…

最近読んだコミック

■ベルセルク(39) / 三浦健太郎 おー『ベルセルク』39巻やっと出たぞー嬉しいぞー楽しみだぞー、という訳で読み始めたオレである。お話はガッツさん一行がエルフヘルムに辿り着くところから始まる。ここならキャスカの精神を回復させることができると知ったか…

知覚の扉の彼方〜『アルクトゥールスへの旅』デイヴィッド・リンゼイ著

地球外の惑星アルクトゥルスの天地開闢にまで遡る善と悪との一大闘争史を巡る恐るべき宇宙ファンタジー。C.S.ルイス等に巨大な影響を与えた、真に想像力の奇跡と言いうる幻想の大遍歴譚。 この作品は随分昔、サンリオSF文庫で出ていたのを買って読んだ覚え…