『トロピック・サンダー』公開記念!帰って来たアホアホ映画10連発+5!(その4)

『帰って来たアホアホ映画10連発+5!』、4回目の今日はホラー・コメディ『アイドル・ハンズ』、ファレリー兄弟が製作総指揮の鬼畜映画『リンガー!替え玉★選手権』、ウィル・ファレル主演ファンタジック(?)・コメディの『エルフ〜サンタの国からやってきた〜 』をお送りします。

■アイドル・ハンズ (監督:ロッドマン・フレンダー 1999年アメリカ映画)

学校も行かず部屋で悪友とMTV見ながらハッパキメたり菓子食ってたりと下等生物並みの生活をしていた主人公の右手にある日悪魔が取り付いちゃったんだよ!んでサクッと両親も悪友もブチ殺しちゃったんだが、何の説明も無く悪友はゾンビとなって蘇るんだね!で、カス主人公といつものようにMTV観てるんだ!さらに近所のムチムチパツキンのハクいスケが唐突に「あなたって素敵・・・」とか言ってこのクズ主人公とネンゴロになるんだが、なんだよこの神展開!クズでバカで役立たずのくせになんでいきなりモテモテなんだよ!勝手に動く右手を勢いあまってブッタ切ったりするんだが、これってまんま『死霊のはらわた2』じゃねーか!つまりは中学生男子的支離滅裂妄想映画なんだ!で、悪魔の右手はその後も殺人を繰り返すんだが、取りあえずラストはハッピーエンドだ!あんだけ人死なせておきながら最後はハクいスケとラブラブであーよかったよかったって、世の中それで通ると思ってんのか!というようにひたすらどこまでも全てをナメ切ったウルトラ・アホアホ・ローリングサンダーな映画なのであった!

■リンガー!替え玉★選手権 (監督:バリー・ブラウスタイン 2005年アメリカ映画)


止むに止まれぬ事情から、知的障害者スポーツ大会に障害者と偽って出場し、優勝を狙うことになった男のコメディ。もう粗筋から《鬼畜映画》の臭いがプンプンするが、ファレリー兄弟が製作総指揮、『ジャッカス』のジョニー・ノックスヴィル主演、ホンモノの知的障害者の皆さんが総出演、といったところでさらに鬼畜度に拍車が掛かりますな!しかしこの題材とこのメンツで仕上がったのは笑って泣ける感動作なんですよ。「ボクらはみんなトモダチなんだ」などという安っぽいヒューマニズムを振り回すわけでもなく、あえて障害者を笑いのターゲットにしながら、それでも万人に受け入れられる映画を撮れるっていう力技が凄い。これって観客層やレーティングを限定した鬼畜映画を撮るよりも難易度が高いんじゃないだろうか。確かに甘い部分もあるにせよ、こういった題材にチャレンジしてなおかつ面白い作品を完成させている、という部分がいいんだよなあ。

■エルフ〜サンタの国からやってきた〜 (監督:ジョン・ファヴロー 2003年アメリカ映画)

エルフ~サンタの国からやってきた~ [DVD]

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孤児院から間違ってサンタの国に連れて行かれた幼児バディ。彼はエルフとして育てられるが、成長して本当のパパに会う為にN.Y.へと旅立った!というウィル・ファレル主演のコメディ。冒頭はキラキラしたファンタジー世界の映像とウィル・ファレルのバカ面のミスマッチを楽しみ、N.Y.に到着してからは自分をエルフと勘違いしているウィル・ファレルが周囲を唖然とさせる珍行動を巻き起こす様を楽しむという映画。だいたいウィル・ファレルがエルフだっていう段階でアホアホなんだ!しかし当人がエルフだけにいつもの下品ネタは控え目で、大ボケかましまくりで笑いをとるさまはある意味ウィル・ファレル映画の中でもかなり万人受けしやすい部類に入るんじゃないだろうか。いつものクドさしつこさが無い分、オレもこの映画は観やすくて楽しめた。