『帰って来たアホアホ映画10連発+5!』、3回目の今日は『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』『モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン』のモンティ映画2本(実は最近やっと観れた…)、そしてあまりにもキワモノ過ぎるタイトル、『宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 』をお送りします。
■モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(監督:テリー・ギリアム/テリー・ジョーンズ 1974年イギリス映画)
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モンティ・パイソンがアーサー王と円卓の騎士をパロディしまくったアホアホ映画だ!しかし日本人には微妙に聖杯探求の物語は馴染みが薄い上、モンティ・パイソンのギャグってアホアホなりにハイブロウに出来ていて、アメリカあたりの低脳&シモネタ満載の映画に慣れてると取っ付き難いかもな!やっぱちょっとシュールだもの!その中では「ニッ!」の騎士とか空飛ぶ人食いウサギあたりが訳分かんなさすぎてお気に入りだ!勿論出演者はみんなクルクルパーでイカレている!それにしてもあのラストには唖然とさせられた!モンティの手に掛かると映画の文法まで解体されている!これでこそモンティ映画なのかもしれないな!
■モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン (テリー・ジョーンズ 1979年イギリス映画)
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お次のモンティ・パイソンは遂にキリストのパロディだ!公開当時はあちこちで上映禁止騒ぎが起こったらしいが、キリスト教さえ対象化してしまうモンティらの頭の良さが見え隠れする優れた映画だと思うけどな。連中に取っちゃ宗教だろうがなんだろうがネタでしかない!物語は救世主に勝手に祭り上げられた男のドタバタなんだが、言うなれば鰯の頭もなんとやらってやつだな。こういった批評性とは別に相変わらずの訳分かんないギャグも絶好調で、オレは”発音の悪いローマ総督”にやられた!あれってなんか原典あるの?あと唐突に現れる宇宙人のシーン!ここはテリー・ギリアムが担当してるんだろな。そしてラスト、最悪のシチュエーションで流れる「いつも人生良い部分を見ていこうよ」という歌の、そのあまりにもあまりな皮肉振りが凄まじかった!
■宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式 (監督:ジェフ・アブゴフ 1999年アメリカ映画)
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もうタイトルだけで相当なキワモノ映画だということが存分に伝わってくるんですが、案の定今回最もババ掴んだかな〜りしょうもない映画でしたな!物語はどっかの星の宇宙人が地球人の求愛と生殖のあり方を監察分析するってェ内容なんですが、一組のカップルが出合ってスケベして子供出来て結婚するまでの過程を、未知の生物の行為であるかのようにトンチンカンに解説し、そこに笑いを取ろうというわけなんですな。しかしなにしろ目の前の映像自体はありきたりな恋愛ドラマでしかなく、それに付けられた"宇宙人"のコメントもあまりヒネリの感じない凡庸さで、アイディアに内容が伴わなかったといったところか。しかし最大の謎は、この詰まらない映画に、あのルーシー・リューが出ていることだった!?