メリークリスマス、メリークリスマス。

今日は一日年賀状を書いておったよ。まあ昨今はプリンタで印刷、っていうのが労力の90%だがな。年賀状も虚礼といえばそうなんだろうが、オレはなんだか好きなんだよ。あとは横浜の無印良品にソックスなんぞを買いに出かけていたな。履いてるのがあらかた擦り切れてきたんでな。クリスマス・イブにソックス買いに行く羽目になるとは、なんだか変なもんだな。


寂しい独り者としてはクリスマスというものに対してネガティブなルサンチマンを抱いていたものだが、いい歳になっちゃうともう、別にいいじゃねーか、楽しい人がいるならそれはそれで、ぐらいに寛容になるもんだな。実は去年のクリスマスはとても素敵な女子とシャンパンなんぞで乾杯してたと言うオレであるが、まあ人生滅多に無い体験だったのでここで自慢させてくれ。今年はそういうのはないが、こんな素敵な思い出の一つもあればオレみたいなやさぐれ者にとってはそれで十分じゃねえか、と思えるのだ。欲張りはもう言わないのである。10年先も20年先も独りでいたとしても、掻き集めれば幾つかはちっちゃい幸福の思い出があるのだから、だから莞爾として笑いまあ人生そんなに悪いもんじゃなかった、と思うことが出来ればそれでいいじゃねえか。クリスマスはきっとそんなことを感謝する為の日なのだ。思い出はどんなにちっちゃくたってそれは宝石のようなもので、そして大きい宝石が手に入らないといって不平を言ったりいじけたりしちゃいけないんだ。オレはそんな宝石をくれたあんな人やこんな人たちにありがとうと言いたい。あなたに神様の祝福があらんことを。メリークリスマス。