因果歌謡への招待〜ああそうさひたすらしょーもないさ!でも歌うんだよ!(その3)

さて今日も誰も何も期待していないディープ因果歌謡の旅へと出掛けよう!

■こちょこちょ娘とクチャクチャボーイ


『崖っプチ!レコ・オヤジ69!』さんのところで見つけたこの2枚。単体でも十分破壊力のあるタイトルだが、二つ並べるとそれが二倍になるな(当たり前だって)!これはシリーズ化して『うひゃうひゃ親父』『ぐしょぐしょ妻』『じょろじょろジジイ』などのシングルも作って欲しいところだ。

アンドロメダの異星人 / 青樹亜依

アンドロメダの異星人

アンドロメダの異星人

曲目
1. アンドロメダの異星人 2. クスグルジョーのサンバ 3. 四次元酒場(ロック) 4. 焼鳥サンバ 5. うわさ 6. 越後の唄 7. メルヘンの女 8. 四次元酒場 ワルツ) 9. 私は愛の占い師 10. 初恋ジンジン 11. ヨコハマジョーク 12. WAKARE色のサンバ 13. 今夜は踊ろう 14. うそっぱち 15. あなたに抱かれて 16. メルヘンの世界 17. 世界はひとつ(ロック編) 18. アンドロメダの異星人(Part 1.5 テクノ編)

これも「幻の名盤開放歌集」からのリリースだが、このジャケット、いろんな意味でキテルよなあ。あまりにも年齢不詳過ぎて、見るものに「深く考えないことにしよう」と思わせちゃうところが技なのか!?”驚異の宇宙人アイドル”だそうだが、宇宙人のアイドルにはなれても、地球人は誰も付いて来ないのではないか!?曲目もいいわ。「アンドロメダの異星人」、「四次元酒場」と必然性希薄なSF展開をしておきながらM4は「焼鳥サンバ」かよ!?
こちら(↓)のジャケ写もなんだか意味のよく分からないエフェクトかけてて怖い。ってか、こっち見んな!

大空へむかって

大空へむかって

そしてなんとYouTubeで唄が試聴できる!オレも聴いてみたが、なんか途中で「うひょひょひょひょひょ」とか言っるぞ。

■パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏 / 面影ラッキーホール

代理母面影ラッキーホール

代理母

代理母

ハート・ウォームするヒップホップ・ソウルが気持ち良い,が詞のインパクトがスゴイんだ。堕胎,売春,水商売,シャブ……など裏街道を歌い上げる。いや,これは人間が内包しているホロ苦い部分だ。詞に負けないスキルの高い演奏でバランスが保たれている。

いや、とても音はいいのよ。ヒップホップ・ソウルという触れ込みだが、カッコイイ音出しているんだよね。でもタイトル怖すぎるんだよ!『パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏』て。『代理母』て。重いんだよ。暗いんだよ。まあオレなんかは『ゲームばっかりやってる間に人生で学ぶべきことも社会で憶えるべきことも全てドブに捨てた…夏』みたいな人間だけどな!
いいじゃないかよ。ほっといてくれよ。
ちなみに面影ラッキーホールさんの音はここで聴ける。

■鬱と躁 / 野坂昭如

鬱と躁

鬱と躁

曲目
1. 話 2. マリリン・モンロー・ノー・リターン(鳴呼天女不還) 3. バージン・ブルース 4. 大脱走(にっぽん大震災心得) 5. 花ざかりの森 6. 心中にっぽん 7. サメに喰われた娘 8. ポーボーイ 9. 漂泊賊 10. 黒の舟歌 11. 黒の子守唄

オレの世代では「じんじんじんじん血がじんじん」とか「みーんな悩んでおーきくなった!」で有名な野坂昭如である。大島渚を殴ったことでも有名な野坂昭如である。ええと…職業なんなんだっけ?この野坂昭如のアルバム『躁と鬱』だが、なんでここで取り上げたかというと、7曲目のタイトルがいいのよ!
なにしろ『サメに喰われた娘』だぜ?


(だからまだ続くんだってば)