ゲーム『バットマン:アーカム・ナイト』をやってる。

バットマン:アーカム』3部作、ここに完結 シリーズ最終章にして、集大成にふさわしい壮大なストーリー。舞台は『バットマン:アーカム・シティ』の後のゴッサム・シティバットマンの宿敵の一人であるスケアクロウが密かにゴッサム・シティに舞い戻り、共通の敵バットマン打倒のためにスーパーヴィラン (悪役) たちと手を組むことから物語は始まる。ペンギン、トゥーフェイス、ハーレークィンを始めとする恐るべきスーパーヴィランたちが、バットマンを永遠に葬るために襲いかかり、シリーズ最後の作品にふさわしい劇的なストーリーが展開する。

バットマン・ゲーム最終章、『バットマンアーカム・ナイト』であります。これまでゴッサム・シティの犯罪者専門精神病院「アーカムアサイラム」を舞台にした『バットマン アーカム・アサイラム』、犯罪者のみを収監した都市「アーカムシティ」が舞台の『バットマン アーカムシティ』、これらの時代の前、まだ未熟な頃のバットマンの活躍を描く『バットマン アーカム・ビギンズ』が発売されてきましたが、今回はいよいよ現代のゴッサム・シティが舞台。スケアクロウの陰謀により毒ガスが仕掛けられたゴッサム・シティからは全住民が退避、警官隊と犯罪者たちだけが残ったその街でバットマンが立ち上がる、というわけです。
アーカムアサイラム』と『アーカムシティ』しかプレイしてませんが、今回の『アーカム・ナイト』は格段にプレイしやすくなった印象。まだ半分ぐらいしかプレイしてないですが、操作系云々というよりもストーリーの流れがしっかりしていること、それによりオープンワールドゲームにありがちなチマチマしたミッションでもお使いをやらされているような気がしないこと(オープンワールドゲームの「なにやってもいい」ってちょっと苦手なんですよ)、そしてなにより、PS4最高峰ともいえる美しく作りこまれたグラフィックによりゲーム世界に深く没入できることなどが挙げられるでしょう。
グラフィックもただ美しいだけではなく、その世界に存在するあらゆるもののデザインが秀逸で、ちょっとしたサイバーパンクSF世界でプレイしているような気さえさせます。ある意味その辺のSFなゲームよりもよっぽどSF的な世界観を形作っているんですよ。同時に、バットマンらしいダークな雰囲気もさらに深化させられています。これはバットマンゴッサムシティ、そしてヴィランたち、といったこの世界を形作っているものが最初からしっかりとあるため、それを補強し、また発展させる形でデザインが生み出されている、という部分に負っているような気がします。なにしろバットスーツの作りとか惚れ惚れしちゃいますよ。
そして今回の新機軸となるのがバットモービルの大々的なフィーチャーです。このバットモービルのデザインがまたかっこいいんですね。オープンワールドバットモービルで駆け抜け、そして戦闘形態にトランスフォームして敵と戦う、この辺が今回の『アーカム・ナイト』の醍醐味となります。ただしこのゲーム、バットモービルが出ずっぱりで、バットモービル中心のイベントやボスキャラ戦が多く、むしろタイトルは『バットモービル』でもいいんではないかと思わせるほどです。しかもこのバットモービル、どのレビューでもゲーム自体は大絶賛なのに「バットモービルだけは許せん」と酷評の嵐。実際の所殆ど完璧なゲームにもかかわらず、バットモービルがらみの戦闘やイベントだけはちょっとイラッさせられるのは確か。あんな車線はみ出すような馬鹿でかい車で敵とカーチェイスさせんなよ…。
とはいえ、そこだけ気にしなければ今現在プレイできる最高のバットマン・ゲームであり、オープンワールドゲームとしても優れたものがあると思います。宙を飛び闇に隠れ、敵を流れる様なアクションで倒してゆく、プレイいているとすっかりバットマンになりきれますよ。


バットマン:アーカム・ナイト

バットマン:アーカム・ナイト