前作『バットマン アーカム・アサイラム』に続き発売されたバットマン・ゲーム、それがこの『バットマン アーカムシティ』です。前作がゴッサム・シティの犯罪者専門精神病院「アーカム・アサイラム」が舞台でしたが、今作では犯罪者のみを収監した都市「アーカムシティ」が舞台になります。このアーカムシティ、実際のバットマン・ストーリーに登場しているのかどうかは分からないんですが、かつて普通に機能していた都市をまるまる潰して犯罪者を封じ込めた都市として機能しているようなんですね。ひとつの荒廃した都市がそのまま監獄になっている、というわけなんですよ。これ、ニューヨークを一つの監獄にしたジョン・カーペンター映画『ニューヨーク1997』みたいな設定だと言うわけなんですね。
というわけで精神病院という限定された場所から広大な一つの街を舞台にしたこのゲーム、ある意味『GTA』や『Fallout3』みたいなオープン・ワールド(箱庭)タイプのアクション・ゲームとして成立しているんですね。この街をバットケープで滑空したりグラップネルと呼ばれるワイヤーを射出する銃を使い、スパイダーマンみたいに街中を飛び回ることが出来るのが楽しいですね。高所から高所へと渡り歩きながら街を移動する感触はゲーム『プロトタイプ』と似た所がありますね。街の広さはそれほど広大ではありませんが、最近のオープン・ワールド・アクションによくあるように、メイン・クエストとは別のサブ・クエストが数多く存在し、まさに一つの街をまるまる舞台にしてのバットマン・アクションが楽しめると言うわけなんですよ。
ゲームは冒頭からブルース・ウェインの拉致監禁というびっくりするような展開から始まります。そして執事アルフレッドの協力でアーカム・シティ内でバットマン装備を手に入れたブルースは、この街で進行する陰謀を食い止めるために戦いを開始するんですね。ゲームにはバットマン・ストーリーでお馴染みのジョーカーやトゥー・フェイス、ペンギンやポイズン・アイビーやMr.フリーズらのヴィランが総登場、さらにキャット・ウーマンが密かにバットマンに協力し、バットマン・ファンには実に嬉しいゲーム内容になっているんですね。
アクションは前作と同じく、様々なバットマン・ガジェットを使って道を切り開きながら進めていく形になります。原作と同じくバットマンは銃を武器に戦わず、これらのガジェットと格闘攻撃のみがバットマンの武器になります。また、基本が生身の人間のヒーローである為、銃による攻撃には打たれ弱かったりします。だから正面突破のランボー・スタイルのアクションではなく、スニーキングを主体とし、物陰から物陰へ隠れながらの攻撃がメインとなるんですね。この時グラップネルを使い、空中を飛び交って敵の目をごまかし、高所から突然ダイブしては一人一人敵を殲滅してゆくのが主体となりますね。このバットマンならではのアクロバティックな攻撃が、プレイしていて実に楽しいしかっこいいんですよ。
ゲームは経験値を貯めることでレベルアップしてゆくようになっており、レベルアップでより多くの攻撃方法やガジェットの使用方法が広がるようになってゆきます。格闘技もコマンドの使用により多用で、プレイしていて魔人のように敵を粉砕してゆくバットマンの姿に惚れ惚れしてしまいますよ。探査モードと呼ばれる光学探査装置を使用した謎解きも前作同様サイバーで楽しいものになっています。バットマン・ファンにもアクション・ゲーム・ファンにも是非やってもらいたい良作アクション・ゲームですね。
http://www.youtube.com/watch?v=sXfhP8lXYXc:movie:W620
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