2024-08-16から1日間の記事一覧

京極夏彦の『病葉草紙』を読んだ

病葉草紙 / 京極夏彦 人の心は分かりませんが、 それは虫ですね――。 ときは江戸の中頃、薬種問屋の隠居の子として生まれた藤介は、父が建てた長屋を差配しながら茫洋と暮らしていた。八丁堀にほど近い長屋は治安も悪くなく、店子たちの身持ちも悪くない。た…