再検査でスーパー銭湯でビールだった

4月にやった会社の健康診断の結果が届いたのだが、尿糖が基準値より高かったため、再検査を受けることにした。

そもそも最近、どうも体がダルく頭も重く、やる気が出ない。おまけに足が攣り気味で、痺れもある。うーむ糖尿病や肝炎とかじゃないだろうなあ、と心配だったのである。糖尿病の家系だし糖尿病って罹っちゃうと一生もんだし面倒だし憂鬱だなあ、あと肝臓の数値は正常なんだが、この間歯痛で2週間ずっと鎮痛剤飲んでたから肝臓悪くしたことも考えられるなあ、などと嫌なことをグルグルグルグルと考えてすっかりおっかなくなっていたのである。

とはいえグルグル考えていてもよくなるわけでもないので再検査の予約を取り、この間の土曜日に血液検査をし、そして先日火曜日に会社の休みを取って検査結果を聞きに行った。 さて医者になんて言われるか、と戦々恐々としながら診察室に入ったら、オレの顔を見た医者は思いっきり破顔したかと思うと開口一番「いやあフモさん頑張りましたねえ!」などとのたまうではないか。結論から言うなら血液検査の結果は全て基準値以内、いわば健康そのものの数値で、医者は前回の検査からオレが相当に健康に気を使って数値をよくしたのだと思ったのらしい。

確かにここ暫く体調が優れなかったので、毎日欠かすことなく飲んでいた酒を一時ストップし、代わりに4日ほどノンアルコールビールを飲んでいた。オレが4日間も続けて酒を抜くのは12年前にピロリ菌治療で抗生剤を飲んでいたため禁酒禁煙していた時以来である。まあしかし今回の血液検査前日にはちょっぴり飲んじゃったがな。医者としては検査結果が良好である以上他に何も言うことがないらしく、これからも健康に十分に気を付けてください!とオレに励ましの言葉をかけてあっけなく所見は終了した。

しかしなあ、オレはずっと調子が悪かったので再検査まで受けたんだが、なんでもない、というのならこの調子の悪さはいったいなんなのか。まあ煎じ詰めるなら、多分【老化】ということなのだろうな。歳をとるとこういう「病気なのかなんなのかなんだかよく分からない体の不調」というのが増えてくるのだ。この話を相方にしたら「血行不良かねえ。体の「気・血・水」の乱れというヤツだから漢方薬を探してみれば」とアドバイスされた。今度何か探してみよう。

その相方も実はこの日会社が休みで、オレも再検査の所見が午前中で終わってしまい午後から時間が空いたので、じゃあデートでもしようぜ、ということになった。どこに出掛けようか、と訊いたらスーパー銭湯でお風呂に入りたいという。実は相方はついこの間まで会社泊まり込みの熾烈な激務をこなしており、これがやっと一段落着き休みが取れたので、のびのび風呂に浸かりたいというのだ。オレも体調の件があったので大きな湯船で温まるのはアリかなと思い承諾し、二人で平日の昼間っからお風呂に出掛けたのであった。

ゆっくりお風呂に入って体も温まったので、そうすると当然次はビール!ということになる。風呂で汗を流した後はビール、これは人類にとって真理であり当為であり自明のことなのである。というわけで夕方早くから空いているビール店を探し、どりゃあ!とばかりに突撃したオレと相方であった。この日はアメリカンクラフトビアバーを見つけ、そこでタコスとミックスフライをつまみにビールをやっつけることにした。それにしても平日一般の方がまだ勤労に勤しんでいるであろう時間に風呂に入りあまつさえ酒までかっ食らうとはなんという快楽であろうか。オレも再検査所見までの陰鬱な気分を洗い流したかったのでなかなかに楽しい酒になった。とはいえ健康管理は引き続き注意しながら行ってゆく所存である。美味い酒を飲めるのも健康あればこそだからである。