むさ苦しい連中が乱戦を繰り広げる格闘ゲーム『MAX ANARCHY』をやってみた


SEGAから発売された"乱戦格闘ゲーム"『MAX ANARCHY』をプレイしました。発売前は「なんかやたら濃いいキャラばっかり並んでいて胸焼けしそう」「どことなく大雑把そう」だったのと、「結局これなんのゲーム?」というゲーム内容の分かり難さから買うかどうか迷ってたんですけどね、『ベヨネッタ』や『ヴァンキッシュ』のプラチナゲームズが開発ということでとりあえずやってみっか、と結局買ってしまいました。
オープニングから派手っぽく見えて実のところ野暮ったいデザインのゲームキャラを見せられ一抹の不安を感じさせます。で、とりあえずザコ敵ガシガシ倒してやっぱりみましたが大雑把そうだったのでちょっと萎えます。ゲームストーリーやキャラの台詞も野暮ったく、テクスチャもくすんだ色合いで、全体的にイケテナイ雰囲気が濃厚です。
しかしちょっと我慢して先を続けてみると、これがなんと段々面白くなってきた。物語設定は遠い未来の荒廃した地球を舞台に、肉体改造を施したパンクな連中が特殊能力を駆使した肉弾戦を繰り広げるというもの。ジャンル的にはいわゆるTPSの格闘技版といった内容で、基本的にはオンライン向けのようなんですが、これが結構評判が悪くて、実のところオフのストーリーモードとCPU相手に戦うスポーツタイプのトレーニングモードしかやってないんですけど(というかそもそも自分はオンラインやらないんですが)これが意外と悪くない。
確かに操作系は若干大雑把で、コマンドやレベルアップで魅力的な技が出る訳でもなく、その辺単調だったりはするんですが、ワラワラと沸いて出る敵を大雑把ながらも派手なアクションでガシガシ倒してゆくのは結構気持ちイイ。最初は野暮ったく感じていたゲームキャラの皆さんも次第にカッコ良く見えてくる。ストーリーモードはミッションをこなしポイントを貯め、要所要所でボスキャラを倒すことでストーリーが進んでゆきますが、これがバラエティに富んでいて、さらにサクサク進み、やっていて飽きない。マッチョな登場人物や馬鹿馬鹿しい世界観も慣れてくるとこれはこれで楽しい。
決して100点満点のゲームではないし、ひょっとしたら及第点ギリの完成度かもしれないけれども、惜しい部分、練り込み不足の部分は感じても、ストレスが貯まるほどバランスが悪いことが無い。という訳で気軽にチャチャッとやる分には悪くないゲームなんですよねコレ。オレとしては十分満足ですよ。それにしても主人公の一人ジャックはギアーズオブウォーのマーカスそっくりなんだが。もう一人の主人公レオンハルトは「ポジトロンブレード」という武器で敵をガシガシぶった切りますが、この辺実はプラチナゲームズで現在開発中の「メタルギア」シリーズ新作「メタルギアライジング リベンジェンス」と通じているところがあったりするかもしれませんね。

MAX ANARCHY

MAX ANARCHY

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