India
■始まりは音から~インド詩七篇~ (原題:SHOR SE SHURUAAT)(監督:ラーフル・V・チッテラー、アミーラー・バルガヴァ他 2016年インド映画) 《目次 》 「ノイズ」をテーマとした7編のインド短編作品アンソロジー 1.『アーザード~自由~(Azaad)』監督:…
■サルカール3 (原題:SARKAR 3)(監督:ラーム・ゴーパル・ヴァルマー 2017年インド映画) 政治の裏側でドロドロと蠢く魑魅魍魎たちが互いに貪り合う様を描いた政治犯罪スリラー映画『Sarkar 3』でございます。 この映画、なんといってもみんな怖い顔をして…
■心~君がくれた歌~(原題:AE DIL HAI MUSHKIL) (監督:カラン・ジョーハル 2016年インド映画) 映画『Ae Dil Hai Mushkil』はパリとウィーンを舞台に、二つの愛を通して自分を見つめ直してゆくある男の物語だ。 まずこの作品は『Kuch Kuch Hota Hai』『…
■僕の可愛いビンドゥ [原題:MERI PYARI BINDU] (監督:アクシャイ・ローイ 2017年インド映画) ある小説家の男が回想する一人の女性との甘くほろ苦い思い出。映画『Meri Pyaari Bindu』は恋と友情の狭間で揺れ動き、時に交差し時に離れてゆく男女の心の様…
■ベーフィクレー~大胆不敵な二人~ [原題:BEFIKRE] (監督:アディティヤ・チョープラー 2017年インド映画) 映画『Befikre』はパリで出会った一組のインド男女の恋と友情の行方を描いたロマンチック・コメディだ。 主演となるのは『銃弾の饗宴-ラームとリ…
■Badrinath Ki Dulhania (監督:シャシャンク・カイターン 2017年インド映画) ■結婚を誓った男女のすれ違いを描くドラマ ヴァルン・ダワン、アーリヤー・バット主演による映画『Badrinath Ki Dulhania』は結婚を誓った男女のすれ違いを描く恋愛ドラマだ。…
■ライース (監督:ラーフル・ドーラキヤー 2017年インド映画) ■オレが『ライース』を観ることができるようになるまでの苦闘の歴史(?) シャー・ルク・カーン主演の映画『ライース(Raees)』は禁酒法の布かれたインドのある州で、密造酒を売りさばき財を築…
■ジャブ・ハリー・メット・セジャル (監督:イムティヤーズ・アリー 2017年インド映画) 久しぶりにSpaceBoxさんのところで主宰しているインド映画上映会に行ってきた。タイトルは『ジャブ・ハリー・メット・セジャル(Jab Harry Met Sejal)』、シャー・ル…
■Jagte Raho (監督:サンブー・ミトラ、アミット・モイトラ 1956年インド映画) ■非常にユニークな傑作コメディ 1956年にインドで公開されたモノクロ映画『Jagte Raho』は、一人の浮浪者が体験する大騒動の一夜を描いたコメディ作品だ。主演はラージ・カプー…
■Teesri Kasam (監督:バス・バッタチャリヤ 1966年インド映画) 1966年にインドで公開された『Teesri Kasam』は一人の御者と踊り子との淡い恋を描いた作品だ。主演にラージ・カプール、ヒロインにワヒーダ・レーマン。タイトルの意味は「三つの誓い」とい…
というわけで10回に渡ってお送りした【ラージ・カプール監督週間】いかがだったでしょうか。レビューの掲載順は映画の公開順にしなかったため、ここでレビューのリンクを映画公開順に並べて貼っておきます。 ・Aag (1948) ・Barsaat (1949) ・Awaara (1…
■Ram Teri Ganga Maili (監督:ラージ・カプール 1985年インド映画) ■聖なる河ガンジスを題に採った作品 ガンジス河はヒンドゥー教徒にとって聖なる河である。このガンジス河=ガンガーを題に採って物語られるのが1985年に公開されたラージ・カプール最後の…
■Aag (監督:ラージ・カプール 1948年インド映画) ■顏の焼けただれた男 それは新婚初夜のことである。ベッドの上で艶めかしく微笑みながら夫を待つ妻。寝室に夫が入ってきて妻に呼びかける。恥じらいに伏し目がちにしていた彼女はゆっくりと顔を上げる。だ…
■Barsaat (監督:ラージ・カプール 1949年インド映画) ラージ・カプール主演・監督作品として1949年に公開された映画『Barsaat』は処女作『Aag』(1948)に続く監督第2作目となる。共演はナルギス、プレム・ナス、ニンミ。二組の対称的なカップルの愛の行方…
■Shree 420 (監督:ラージ・カプール 1955年インド映画) 大都会ボンベイ(現ムンバイ)への長い道のりをトコトコと歩く男がいた。彼の名は身なりは貧しいが表情はどこか明るく輝いている。きっと田舎から夢と仕事を求めてやってきたのだろう。彼は自分の心…
■Awaara (監督:ラージ・カプール 1951年インド映画) 映画『Awaara』は法廷の場面から始まる。ラジという男が裁判官ラグナスの殺人未遂容疑で逮捕されたのだ。女性弁護士リタはラグナスに問い詰める。「あなたにお子さんはいらっしゃらないんですか?」と…
■Satyam Shivam Sundaram (監督:ラージ・カプール 1978年インド映画) ■顔に大きな火傷跡がある娘 顔に大きな火傷の跡がある娘と、それを知らず彼女に恋をしてしまった男。1978年ラージ・カプール監督作『Satyam Shivam Sundaram』は、そんな奇妙で困難な…
■Mera Naam Joker (監督:ラージ・カプール 1970年インド映画) ■1人の道化師と3人の女 別々の場所に住む3人の女性に小さな小包が届く。それには道化師の人形が包まれており、添えられた手紙には「私の最後のショウに招待します、来てくれるかい?私の名はジ…
■Prem Rog (監督:ラージ・カプール 1982年インド映画) I. 恋心を抱いていた幼馴染は人の妻となってしまった。しかし彼女はまもなく夫を亡くし未亡人になってしまう。主人公はそんな彼女の人生を立て直すためになんとか力になろうとする。リシ・カプール、…
■Sangam (監督:ラージ・カプール 1964年インド映画) 1964年にインドで公開された映画『Sangam 』は男の子2人、女の子1人の幼馴染同士の3人が成長し、恋の三角関係となるが、そのうちの一人が軍務中に死亡と認定されて…というメロドラマだ。これだけの粗筋…
■Bobby (監督:ラージ・カプール1973年インド映画) 資産家の息子と漁師の娘とが激しい恋に落ち、それぞれの両親の反対を押し切って愛を貫こうとする、というインド映画ではお馴染みのスタイルのラブ・ロマンス映画です。しかしこれ、1973年公開作とはいえ…
■Kati Patang (監督:シャクティ・サーマンタ 1971年インド映画) 「なんだこの不幸の絨毯爆撃みたいなオープニングは!?」1971年公開のインド映画『Kati Patang』を観始めたオレは愕然としたのである。『Kati Patang』はこんな具合に始まる映画だ。 ・主人…
■Chhoti Si Baat (監督:バス・チャタルジー 1975年インド映画) とっても内気な青年が素敵な女子に恋したけれど、どうしていいのか分からない!おまけにイケイケな恋敵まで現れてさあ大変!いったいどうしたら彼女を振り向かせられるんだ!?という1975年…
■Nayakan (監督:マニ・ラトラム 1987年インド映画) 已むに已まれず警官殺しをしてしまった少年が成長し、暗黒街の顔役にのし上がってゆく。映画『Nayakan』は『ボンベイ』(1995)、『ディル・セ 心から』(1998)で知られるマニ・ラトラム監督により1987年に公…
■Arth (監督:マヘーシュ・バット 1982年インド映画) 1982年に公開されたマヘーシュ・バット監督作品『Arth』は夫の不倫による結婚生活の破綻とその顛末を描いた作品である。だがこの作品はこういったありがちなテーマを独特の展開で描き出したところが特徴…
■Nishant (監督:シャーム・ベネガル 1975年インド映画) ありふれた一組の夫婦が教師としてやってきたその村は、傲慢な領主が村人たちを非道に扱う無法の土地だった。そして悲劇が起きる。1975年にインドで公開された映画『Nishant』は、インド農村部の暗…
■Ankur (監督:シャーム・ベネガル 1974年インド映画) 南インドの小さな村に、ラクシュミ(シャバーナー・アーズミー)とキシュタヤ(サドゥー・メヘル)という貧しい夫婦が住んでいた。聾唖の夫キシュタヤは陶工カースト(ジャーティ)だったが仕事が無く…
■偽装結婚の顛末〜映画『Mr & Mrs '55(55年夫婦)』(監督:グル・ダット 1955年インド映画) 懊悩と憂愁が売りの(?)グル・ダットは実はコメディ作品も撮っていたらしい。1955年に公開されたこの『Mr & Mrs '55』は偽装結婚を巡る男女のすれ違いを描いた…
■紙の花 (監督:グル・ダット 1959年インド映画) 『紙の花』は妻子ある映画監督が主演女優との不倫を疑われたことで転落するというメロドラマである。監督・主演を50年代ヒンディー映画界の巨匠と呼ばれるグル・ダットがつとめるが、この作品は彼の最後の…
■Parineeta (監督:ビマール・ロイ 1953年インド映画) 1953年にインドで公開されたモノクロ映画『Parineeta』は、カルカッタを舞台に、愛し合う一組の男女が家同士の諍いにより引き裂かれてしまう様を描いた文芸作品である。監督は社会派で知られ、『Do Bi…