ネットの古書店であれこれ

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Photo by Nathan Dumlao on Unsplash

アマゾンで古本を買うことがよくあるのだが、少々変わった目に遭うことがたまにある。今回はそれをあれこれ書いてみる。

この間あったのは、単行本(ハードカバー)で注文した本が文庫本で届いたということだ。早速返品請求したが、お店からは返品送料を立て替えると赤字になるので(もともと単価の安い本だった)、代金は返金するので品物はそのまま受け取って欲しい、ということだった。まあタダで古本を手に入れたことになるが、実は2分冊の書籍の1冊をハードカバーで持っており、もう一冊もハードカバーで揃えたかったための購入だったものだから、微妙にモニョッている。

もうひとつは、商品状態の件だ。アマゾンでは中古商品のコンディションを段階的に「可」「良い」「非常に良い」などといった表現で表すが、この時オレが購入した古本は最初「良い」の表示だった。しかし古本屋から送付段階で連絡が来て、「「良い」の表示だったのだが送付段階でダメージが見つかり、そのため値引きすることにする」というのだ。送られてきた本は確かに多少汚れのようなものはあったが許容範囲で、まあまあこれも儲けものだったかな、と思った。

しかし「可」のコンディションで購入しておそろしく汚れた本が送られてきたこともあった。表紙に醤油か何かの黒々としたシミがべったりとついているのだ。本文が読めるとかいう以前に、こんなものを商品として送ってきてはダメだろう。ただこの時は忙しかったのと、妙な古本屋だったのであまり関わり合いたくなく、特に連絡もせずその本は捨てて別に購入した。この時から「可」のコンディションの商品はなるべく購入しないことにした。

この時の本屋かどうか覚えていないのだが、注文受付通知でとんでもなく長文の文章を送り付けてきた古書店があった。要は、自分の店に不必要に低評価をつけないで欲しい、といった内容なのだが、まだ商品も受け取っておらず評価すらしていないのに、ここまでくどくどしい文章を送ってくるそのパラノイア加減にちょっと怖くなってしまった。なにか過去にあったのかもしれないが、それにしても気持ちが悪かった。

もう一つ。その古書店は最初から「お届けに2週間かかります」と念が入れられていた。国内発送なのに2週間とはなんなのだろう、個人でやってて忙しいのかな、とは思ったが、その古書店でしか手に入れられない本だったので注文した。さて2週間ほどたち発送の通知が来たのだが、今度は「発送段階で商品不良が見つかったので、送付はするが無料で構わない」と言うではないか。さてどんな不良品が来るのかと思って待っていたのだが、届いた古本は使用感こそあるもののまるで問題のないシロモノで、いったい何をもって不良品と判断したのだ、と逆にそれが不思議でたまらなかった。これもタダで入手できたので儲けものと言えばそうなのだが、発送期間の長さといい、なんだか奇妙な感じは拭えない。