とはいえまずは旅館の朝食から紹介させていただきたい。まあ紹介なんぞとあらたまるほどとてつもない料理が出されたわけではないが、これが見た目の普通さやメニューのシンプルさからは計り知れない非常に厳選された素材から調理されていることは一口食ってみればわかった。昨晩の京懐石といいとことん侮れない料理を出す旅館であった。メシ3杯お代わりしちゃったよ!ゲップ!(いやんはしたない)
さて旅館のチェックアウトを済ませ動物園に向かう前に少し草津の町をブラブラとしてみた。するとセブンイレブンの色がどことなく違う。
景観を考えてのことなんだろうがやはりこちらの色のほうが落ち着いていて好感度高いわあ。あとローソンも色違いだったよ。これ、シブくない?
3つ並ぶ色違いポスト。
老舗の温泉饅頭屋は土産物を求める客で賑わっておったぞよ。
そんなこんなで道草を食いつつ己を焦らしながら本日のメーンイベーント!カピバラさんとご対面だあ!カピバラの待つ動物園の名は【草津熱帯圏】!実は入園する寸前まで「熱帯”園”」だと思ってたらなんと本当の名前は「熱帯"圏"」だっていうからびっくりじゃないか!
……と盛り上げておいて何なんだがここで悲しいお知らせを。昨日のブログ記事では「最近(カピバラの)五つ子が生まれた」と書いたんだが、旅行出発直前に調べたらなんとこの五つ子のうち3匹が死んじゃってしまっていたのらしい。さらに残った2匹のうちの1匹は体力が落ちていて療養中であり、旅行に行ったこの日は展示されていなかった。そして旅行から帰ってきてこのブログを書いている最中に調べると、療養中だったこの1匹も死んでしまい、今現在は1匹だけが生き残っているのだとか。ううむ悲しい……。でも残った一匹の子は現在元気を取り戻し体重も増えているのらしい。頑張って健やかに生きてほしい。
では気を取り直して【草津熱帯圏】に行ってみようじゃないか。ここは湯畑から歩いて10分ばかりの場所にあるんだ。まずは入場料を払い土産物販売と軽食コーナーを抜ける。
ここから表の通路を通り猿山なんぞを横目で見ているとドーム状の建物が見えて来る。ここが園内となる。
よっく見ると相当年季モノの建物で、全体から昭和の匂いがプンプン漂っている。開業は1970年なのだとか。そしてこの動物園、日本で最も標高の高い場所にある動物園でもあるらしい。
外から見るとドーム自体はそんなに大きく見えないんだが、中をぐるぐる回るような作りになっていて展示はそこそこ充実している。【熱帯圏】ちゅうくらいだから熱帯の動物が多く、そのメインとなるのは爬虫類。なんと日本一の爬虫類の飼育種なのらしい。実はイロイロ凄いんだよ。
さて能書きはここまでにしてなにしろカピバラだ!ワニだのカメだの見てられるか!おお~いカピー!!……と歩いていたらおりました!まずは上から見下ろしたところ。
そしてもひとつ。
ちんまいヤツが元気なくてとっても心配しちゃった……。どうやらお母さんが授乳しなくなっていたらしく、このあと人工保育に移行したらしい。
でも成獣になったカピは元気そうだったから安心した!
金網越しに「ご飯よこせ」とおねだりするカピ!
「う~む……このシャキシャキ感が最高なのじゃ」
「もっとよこしなさいよ~?」
この動物園では「触れ合いタイム」を時間制にしており、いよいよその時間が来てカピの待つ飼育場に乱入!撫でさせろ!撫でさせろ!
「撫でるんならご飯と引き換えだ!」
「待て待てカメラの前にご飯が先だろ」
「♪ふんふんふ~ん」
「♪ご飯タイムわぁ~いつでもサイコーさぁ~」
「ご飯はそこか!?」
「ご飯も飽きたから……ご飯食べよ」
そんなこんなでたっぷりカピを堪能し【草津熱帯圏】を後にしたオレと相方さんであった。そうそう、帰りには園内にドクターフィッシュもいるから掌の角質たっぷり食べられてくるといいよ!
というわけで草津にいる時間もあと僅か。帰りはバスターミナル前の食堂で蕎麦とソースカツ丼のセットを食べたんだが、こんな場所(失礼!)なのにもかかわらず蕎麦が普通に美味くてびっくりした!
そういや今回の旅行、事前に調べていた天気予報で旅行当日の草津の気温が相当低いことを知り(東京より10度あまり低く夜中は氷点下)、ダウンにマフラーにセーターという厳重装備で出掛けたところ、実際は東京とたいした変わりない気温で、結局旅行の間中「暑い……暑い……」と口癖のように言っていたというトホホな零れ話があったことを最後に書いておこう。
それと今回の草津、やったら若い人の観光客が多くてびっくりしたんですよ。しかもカップルとかではなく、同性同士のグループが多かった。今、草津はナウなヤングのホットスポットなのか!?一周回ってオサレなのか!?とか思いもしたんだが、後で職場の同僚と話したら「卒業旅行じゃね?」と言ってた。なるほどそうかー。
「また来てね!」
(おしまい)