19世紀後半、アメリカの偉業を世に知らしめるために建設された空中都市コロンビア。しかしこの都市を収める急進派たちがアメリカとの分離独立を訴え、空中都市は空の何処かへと消え去ってしまった。そして1912年。探偵会社ピンカートン社の元エージェント、ブッカーはこの都市に監禁されているという少女エリザベスの救出を依頼される。ブッカーは極秘裏にコロンビアに上陸するが、そこは「預言者」と呼ばれる新興宗教教祖が偽りの平和の中で人々支配する奇怪な世界だった…。
全世界で300万本を売り上げたというFPSゲーム、『Bioshock Infinite (バイオショック インフィニット)』です。空中都市が存在する架空の20世紀初頭を舞台にした、スチームパンク的なビジュアルが実にユニークなゲームなんですね。"古き善き”ノスタルジックなかつてのアメリカの雰囲気と、その過去のアメリカが抱えていた人種差別、キリスト教原理主義的な宗教の在り方などの暗部が混在し、そこに異様で異質な科学技術の産物である建築物や武器が登場して、一種独特の世界観を表出させているんです。RPGのような成長要素や謎解き、各所に転がっているアイテム集め、そしてスカイラインと呼ばれる空中移動装置を使用してのステージ間移動など、ゲームの細かい仕様も独特の雰囲気を盛り上げているんですね。
このゲーム、もともとは2007年にリリースされた『Bioshock』というゲームの続編になるんですが、物語的には隠れ設定はあるのかもしれませんが特に繋がりはありません。1作目の『Bioshock』はやはり架空の20世紀半ばの海底都市を舞台にしており、ここでもノスタルジックさとグロテスクさが融合したサイバーパンク的世界が描かれていたんですね。確かに物語的な繋がりはないにせよ世界観は非常に似通っており、この『Bioshock Infinite (バイオショック インフィニット)』では海底都市を空中都市にしたことによるギミック的な変化が新しさを生んでいるんですよね。
戦闘はFPSらしく銃を使用しますが、他にビガーと呼ばれる特殊能力も使用できるんですね。これは人の心を操ったり空中に飛ばしたり火を放ったりと各種あるのですが、いわゆるバイオテクノロジーとかそんなことなのでありましょう。さらにエリザベスを救出した後はこの少女がコインやライフキットをくれたり、鍵をピッキングしてくれたりと結構助けになってくれたりもします。しかもエリザベスは戦ったりはしない代わりにライフを失うこともない設定なので全然足手まといにならず、おまけに常に少女をはべらせている、という萌え要素も加味されてなかなか楽しいんですよ。非常に個性豊かなゲーム世界を構築している『Bioshock Infinite (バイオショック インフィニット)』、FPSの苦手な方でも楽しめるんじゃないかな。
◎Bioshock Infinite公式HP
http://www.youtube.com/watch?v=7oGePignsoI:movie:W620
Bioshock Infinite(バイオショック インフィニット)
- 出版社/メーカー: テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
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BioShock Infinite (日本語版) [ダウンロード]
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