『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は急展開といつもの勿体付けが楽しいアニメだった!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q (総監督:庵野秀明 監督:摩砂雪 前田真宏 鶴巻和哉 2012年日本映画)

  • ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきました。あちこちのサイトではもうすっかりネタバレされているようですが、ここではなるべくネタバレ無しで書こうかと思います。
  • 冒頭の戦闘シーンから飛ばしまくりのアクションが連打され、そのキラキラチカチカと動き回るスピード感に「おおなんだかよく分からないけどこれは凄い!」と早速興奮しまくりです!
  • その後も釣瓶打ちに繰り出される新展開に告ぐ新展開に、「うわああなんだこれは!?」「うおおおいったいどうなってるんだ!?」「ぐえええこりゃどういうことだ!?」「ぐあああまさかこんなことに!?」と驚愕の連続、『序』『破』『Q』と来てこれまでで最もオリジナルとかけ離れた展開となっているのではないでしょうか。
  • その驚かされっぷりが実に素晴らしくて、「この『Q』はもはや傑作ということでOK!」と序盤だけで思ってしまったオレであります。
  • それにしてもなにもかもが様変わりしています。どういう部分が、ということは書きませんが、細かい理屈を抜きにしたアクション性の豊かなエヴァンゲリオン、総監督の庵野秀明はもともとこういうものを作りたかったのかな、とちょっと思いました。
  • しかしいろんなものが様変わりした中で、やっぱり変わってなかった、という部分も幾つかあります。
  • まずカオル君がやっぱりホモホモだったってことですね!
  • それと、『破」のラストであんなに男気を発揮したシンジ君が、この『Q』でやっぱりグダグダになっちゃう、ということですね!
  • なんかこー、エヴァにおけるシンジ君のグダグダ展開って、鬱陶しいからもーいーわーって感じてたもんですから、この『Q』では『破』ラストの男気溢れるシンジ君のままでいて欲しかったんですが、中盤でいろんなことが発覚することで、やっぱりデフォルトのグダグダ状態に戻っちゃう、というのがちと残念でした。
  • それと、人類が殆ど滅んじゃった世界で、元々のエヴァの登場人物たちだけしっかり生きてて眉間に皺寄せながらああだこうだとやっているっていうのが、なんだか抽象的な世界だけで完結していることを目指そうとしているのかな、と思えてしまいました。だいたい地球があんだけ壊滅的になってんのに、あんな艦隊や兵器やネルフの訳分かんない設備をどう建設したり維持したりしてるんだろ、ってことなんですけどね。
  • そういうわけで後半は例によってシンジ君の鬱とよく分かんない名詞と説明をあえて拒否したオカルト展開といういつものエヴァに戻ります。
  • だけどそれはそれでエヴァらしいっちゃあエヴァらしく、クライマックスでも新展開を持ち込んであれこれドンパチしてくれてるんで特に不満じゃないんですよ。
  • ただ「エヴァってもともとこういうもん」って分からない人が観たら「置いてきぼりだよ!」とちょっと怒るかもしれないですね。
  • これらエヴァの「訳分からなさ」って、実の所物語の味付けにしか過ぎなくて、要するに「目くらまし」、「勿体付け」なんだと思ってるんですよ。
  • エヴァってアニメーションとしての情報量が非常に多いのですが、それと見合うように、シナリオの中の情報量も多大なものになっている、即ち、相対として圧倒的な情報量の多さが、実はエヴァンゲリオンなんじゃないのかと思うんですよね。そのシナリオの情報量というのは、実は「目くらまし」であり「勿体付け」でしかないんですが、その「目くらませ方」が逆に楽しいアニメでもあるんですよね。
  • だからね、これら細かな設定の裏を取ったり辻褄を合わせるために厳密な解釈をしようとするのは、個人的にはどうでもいいと思ってるんです。
  • なんかこー、エヴァって「語っちゃうと負け」なんじゃないのかな。エヴァの面倒くささって、なんだか分かんないけどとりあえず壮大なことを語ろうとした挙句の面倒くささなんだから、「あーこりゃ壮大だね!」って付き合ってあげれば丁度いいんだと思いますよ。
  • そんな訳で、あれこれありましたが希望のあるあのラスト、オレはやっぱり好きですね。早く完結篇が観たいな。


Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0

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