凄いぜ凄いぜ花沢健吾の『アイアムアヒーロー』が凄すぎるぜ!

アイアムアヒーロー(1) (2) / 花沢健吾

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)

うわああああああ!なーんじゃこりゃ!なーんじゃこりゃ!メチャクチャスゲエマンガだぞこりゃ!今まで知らなかったのが恥ずかしいぐらいだぞオイ!もうビックリですよキョーガクですよキョーガクったって共学じゃなくて驚愕ですよ!読んでない人はさっさと読むといいんだよ!そして恐るべき展開に鼻水オシッコ垂らしまくってのたうちまわりやがるといいんですよ!
…とまああまりの興奮に我を忘れて逆上しまくるぐらい凄まじいマンガでありますよ!いや最初はタイトルとかコミックの表紙とかから「なんか、ウックツしたワカイモンがボーハツするとかいうお話なんじゃない?セーシュンのサテツってやつ?でももうオジサンそういうの関係ないし?」とかすっかりナメてたんですよ。で、読み始めると、やっぱ冴えないワカイモンが出てきて、漫画家のアシとかやって、ウックツしてて、グダグダ言ってるんですよ。なーんだ思ったとおりのマンガじゃねーの、まあでも語り口はなかなか手馴れているから悪くないんじゃない?とか上から目線で御鑑賞あそばしていたオレなんですよ。
しかーし!1巻目の真ん中あたりで「ん?」ということが起こるんですね。あまりにあまりなんで、主人公の妄想だろ?こいつもとから妄想強そうなヤツだし?なーんて、描かれた現実を受け入れられない自分がいるんですよ。そして1巻目ラスト!「うああああなにこれなんなのどうなってんの!?」という状況で幕を引くんですね!
それから続く第2巻。地獄の釜の蓋が開きます。死!恐怖!破壊!破滅!2巻目を読み切った後、オレは凄まじい現実崩壊感覚にしばらく呆然としてしまいましたよ!!
要するに、1巻目まるまる1冊費やして描かれたひたすらベタでショーもない日常の描写は、全てこの大破滅を準備するための壮大な下地でしか無かったんですな!なにこの物凄い構成力!身近で些末な現実の出来事を積み上げるだけ積み上げ、頃合を見計らってサッ!と足元をすくい、とんでもないカタストロフを演出するこの構成、オレはスティーウン・キングの作品を思い浮かべましたよ。それも初期の大傑作、『呪われた町』を髣髴とさせる秀逸なホラーですよ!そう、このマンガは近年稀に見る超弩級の傑作ホラーなんですよ!とりあえず世界の破滅!切り株!ホラー!そしてロメロ!の好きな人間は親を売ってでも買って読みなさい!そしてこの2巻目でもまだまだ序章です!この先いったいどんな苦痛と絶望と虚無が待っているのか!?口から涎たらして楽しみにしているオレであります!ヒャッハーッ!!