UKレゲエの雄、デニス・ボヴェルのレア音源4作怒涛のリリース!

■ザ・マン・オブ・UKレゲエ

ブリティッシュニューウェーヴ華やかなりし1980年代、UKレゲエの立役者として一躍脚光を浴びた男、デニス・ボヴェル。彼はレゲエバンド・マトゥンビのリーダーであり、また、リントン・クウェシ・ジョンソン(LKJ)のバックバンド、さらに、ポップ・グループやスリッツなどのニュー・ウェーブ・バンドのプロデューサーとして大活躍していた。オレもここで挙げた全てのバンド、ミュージシャンにはどれもぞっこんだった記憶がある。特にLKJのアルバム『ベース・カルチャー』におけるプロデュース・ワークの鮮烈さはレゲエ史に燦然と輝く出来栄えだろう。
そのデニス・ボヴェルのレア音源を発掘し、4枚のコンピレーションにまとめたアルバムが発売された。これがまたどれも素晴らしい楽曲ばかり収められており、こんな音源が今まで埋もれていたのか!?と逆に驚愕さえする。レゲエ・ファン、ダブ・ミュージック・ファンは4枚コンプリート必至だろう。メロディの楽しさ、演奏の確かさ等、楽曲の完成度も高いものであるが、何よりダブ・バージョンとしてミックスされた音が最高・最強の出来栄えである。聴けぇ〜〜〜〜ッ!!

■ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ

ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ

ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ

《ラヴァーズ・ロック》とは、その名前のイメージから甘く聴きやすいレゲエを連想するが、ジャマイカからイギリスに移民した移民第2世代のジャマイカンたちのレゲエが、やっと日の目を見た音であるということから、実は彼らにとって重い意味を持つ言葉なのだという。そのラヴァーズ・ロック第一人者のデニス・ヴォベルが送る珠玉のラヴァーズ・ロック集。聴け!

■ザ・ブリティッシュ・ピュア・ラヴァーズ

ザ・ブリティッシュ・ピュア・ラヴァーズ

ザ・ブリティッシュ・ピュア・ラヴァーズ

《ザ・ブリティッシュ・コア・ラヴァーズ》からさらに追い討ちをかけるラヴァーズ・ロック集第二弾。明るく朗々とした歌声の隙間から聴こえて来るかすかな切なさ。苦しい現実と戦いながらも生み出されたその音は、軽やかな躍動を持って聴く者に迫ってくる。UKレゲエの真髄が今ここに。聴かずに死ねるか!?

■アラワク・レーベル・ショウケース

アラワク・レーベル・ショウケース

アラワク・レーベル・ショウケース

デニス・ボヴェルが70年代後期に主催していたARAWAKレーベルからの選曲。やはりデニス・ボヴェルが見出したラヴァーズ・ロック・クィーン、ジャネット・ケイの歌声が心に残る。そしてさらにそのダブ・バージョンまで聴けるとなっては、これは買わずにおられないではないか!?

■ザ・ブリティッシュ・ルーツ・ロッカーズ

ザ・ブリティッシュ・ルーツ・ロッカーズ

ザ・ブリティッシュ・ルーツ・ロッカーズ

伝説のUKレゲエ・バンド、マトゥンビに在籍していたデニス・ボヴェルの織りなすヘヴィーなルーツ・レゲエの数々!どこか翳りと湿り気を帯びたこの音こそがUKレゲエの本質だ。M12、13ではジャズの名曲『テイク・ファイブ』のレゲエ・バージョンとそのダブ・バージョンが収められているが、こちらがオリジナルだったのではないかとさえ思えてしまうほどの素晴らしいクオリティ!これを聴く為だけにもこのCDは買いだ!!

■ARAWAK Tシャツ

CDを買ったら貰えたARAWAK TシャツとCD4枚収納用BOX。音良し景品良しで何かとお得であった!

■デニス・ボヴェルの代表作

マトゥンビの1stアルバム『七つの封印』がイチオシですが現在廃盤につき、マトゥンビのベスト・アルバムを挙げておきましょう。そして演奏とプロデューサーも兼ねたLKJの『ベースカルチャー』、ダブ・ミキシングの腕を遺憾無く発揮した『アイ・ワー・ダブ』。今回のレビューでデニス・ボヴェルに興味を持たれた方は是非お聴き下さい。初心者からマニアまで、どれもレゲエ/ダブ・ファン必携のアルバムです!

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