インベージョン

インベージョン 特別版 [DVD]

インベージョン 特別版 [DVD]

ジャック・フィニィの『盗まれた町』もこれだけ再映画化だと、このお話の根底にある”赤狩りの恐怖”というのがアメリカ人の深層心理に未だに根深く残っているという事なのかしらん。でももう21世紀なんだし、やっぱりテーマとしては古臭いという気がするけどな。だって「世界は実は得体の知れないエイリアンによって侵略されている」という物語はジョン・カーペンターが『ゼイリブ』で決着を付けたんじゃないか。そのココロは「エイリアンなんぞ皆殺しだ!」ってこった!だから体乗っ取られた連中をニコール・キッドマンがショットガン片手に鬼神の如く血祭りに上げる場面がいつ来るのかいつ来るのかとワクワクして観てたんだけど、結局そういうシーンは終盤あたりに申し訳無さそうに拳銃ぶっ放すだけなんだよなー。やっぱアメリカ人は異分子を排除してナンボだろ!ぶっ殺せ!戦いの狼煙を上げろ!奴等が地球に来たことを後悔させてやるんだ!最後の1匹まで叩き潰せ!…なーんて観方をしているのはオレだけでしょうね…。しかし体を乗っ取られてもたいして日常生活に影響は無さそうだし、世の中にはもともと自己だの自我だのいらない・必要無い人だっていっぱいいそうだし、考えようによっちゃこのほうが世界人類が皆平和に生きられるんなら、とっとと全員侵略されたほうが世の為人の為だったりするかもね?…なーんて観方をしているのはやっぱりオレだけなんでしょうね…。