オレンジ・グレープ・アップル・レモンのファンタ4人組が濃いい着色料を駆使して銀河を虹色に染める物語である。…いかん、自分でもかなり滑っていることが如実に判るぞオイ。ま、ユルイだヌルイだと酷評されていた今作であるが、確かに結婚式ネタで引っ張り過ぎたりバチェラーパーティーで
ブレイクダンス踊ってみたりと、やっぱりヌルくユルい作りではあるけれども、
ファンタスティック・フォーってこの程度にオチャラケがあってもいいヒーロー物なのではないかと逆に思う。
マーベルコミックスの映画化作品は掃いて捨てるほどあるが、考えてみるとどれもリアルさを追求するあまり妙に深刻だったり暗かったりして、まあそれはそれで力作秀作も生まれてはいるんだが、たまにはこの
ファンタスティック・フォーみたいに能天気路線で行っちゃうのも悪くは無いんではないか。それにゴム男だの岩石男だの、キャラが既に笑いを求めてるしな。それにしてもシルバーサーファーはそこそこ格好良かったが、ラストで見せるあのような超絶パワーを持っているなら、なんで地球に来る前から使おうとしなかったのか謎なんだが。やっぱあれですか、
ウルトラマンが初っ端から
スペシウム光線使っちゃったらお話にならない、というのといっしょなんですかねえ。あとドゥームたんが何が何でもお面を付けたがるのがちょっと可笑しかった。