宇宙を舞台に人類と異星人との戦いを描くSF・FPSゲーム。今世界で最も有名で話題性のあるFPSゲームといえばこの《Halo》シリーズという事になるのだろうか。これまでの2作で全世界1,500万本ものセールスを記録し、この3作目でもその記録は更新されることになるのだろう。
この《Halo》、オレも1作目からやっているのだが、実の所人気ほど面白いかと訊かれると答えに困ってしまう。出来が悪いという訳ではないが、パソコンFPSに慣れているとどうも見劣りしてしまうのだ。特に1作目は、ヌルヌルした視点移動と見難い視界、銃の挙動の軽さ、後半での同じテクスチャが延々続く宇宙船内など、同時期に発売されていたようなPC版FPSと比べるとどうも作りが甘いように感じていた。続く2作目はグラフィックの質も向上し、戦闘は歯応えのあるものに変わっていたが、今度は持っていたXboxが故障、再チャレンジする気力が失せた、という事実があったりする。
さて《Halo3》である。プラットフォームをXbox360に替え、鳴り物入りで登場と相成ったわけだが、いやー次世代機のグラフィックは確かに凄い凄い。Xbox360のゲームはよく買っているけれども、新しく発売されたものほどグラフィックの質が向上しているようにさえ思え、毎度毎度言うのもなんだが”現時点でXbox360最高のグラフィック”といえるかもしれない。そして表現力が上がった分、よりHalo世界の広大さ壮大さが膚に伝わってきて、その作りこまれたSF設定を堪能することが出来る。
さらにこの《3》では目まぐるしく変わる戦況と戦闘場面、大容量を生かした広いフィールドでの敵との乱戦など、Xbox360ならではの高機能を使い切った実に圧倒的なゲーム展開を見せており、全く飽きさせることなくゲームを進行させてくれる。そして頻繁に設けられたセーブポイントは、ゲームオーバーになったとしても殆どストレス無く再チャレンジできるようになっており、実に手堅い作りだ。この辺はさすがマイクロソフトのキラータイトルといったところだろう。そういった意味ではどこまでも優等生的で万人向けの高い完成度を誇るゲームであることは確かだ。
しかし逆に、操作方法などの《1》からのシステムがそのままで根本的な部分はあまり変わり映えしておらず、これは一作目からのファンを考慮しての事であろうが、そのおかげで一作目から抱えていた不満も微妙に残る形となってしまった。例えば《ギアーズ・オブ・ウォー》の斬新で軽快な操作感やキャラクターの挙動と比べてしまうと、突出した個性や灰汁の強さを感じさせない分、見てくれだけはよく出来た深みに欠けるゲームのようにも思えてしまう。まあこれはゴア表現の大好きなすれっからしのFPSファンであるオレの言う事なので、決して一般的な意見ではないと捉えて貰ってもいい。
それにしても、例によって日記ばかり書いてるからまるでゲームをしている暇が無い。あと仕事で疲れて帰ってきてテンションの高いFPSになかなか手を出せないという事もあるしな。こうして終わっていないゲームばかりが溜まって欲求不満状態なのである。あと《Half-Life2 Episode two》もリリースされたしなあ…。
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2007/09/27
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