![キング・コング 通常版 [DVD] キング・コング 通常版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51VHH10MDHL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2006/05/25
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ピーター・ジャクソンの監督と知っていても劇場で見る気にならなかったのは「何故今更古いモンスター映画のリメイクなの?」ということででした。そもそも「巨大猿」と云うコンセプトに全然魅力を感じない。P・ジャクソンのことですから、どう転んでも面白い映画になっているということは判るんですが、でもさあ、何も”キングコング”じゃ無くてもいいものを。監督がずっとリメイクの夢を持っていた、ということですけれど、結局は溢れる才能とLOTRで得た豊潤な資金と信用で作られた個人映画、私的フィルム以上のものではないと思ったんですね。
「乙女の祈り」のような問題作も撮っていますが、ジャクソン監督の資質は濃縮された高密度のエンターテインメント映像を撮ることだと思うんです。例えばLOTRがそれまでの映画技法を駆使した濃密なエンターテインメント映画であったにせよ、それは20世紀的映画話法の集大成的なもの以上ではなく、ある意味とてもオーセンティックな作りなんです。逆に言えばだからこそ安心して見られ、既にして円熟している訳なのですが、思いもよらない突拍子の無いもの、突出したものは撮ることが無い。その結果が「キングコング」という古典的なモンスター映画を、それもオリジナルに忠実に作ってしまう、というところに現れているのではないか。面白ければいいじゃないか、お前はP・ジャクソンに何を期待してるんだ、と問われるかもしれないけれど、それは勿論、あの溢れるような才気でもって作られた、21世紀的な”新しい何か”なんだと思う。
さてここまでケチを付けてから「キングコング」のことを書きますが。…ええと、どうしようこれ。映画にあわせて文章も長いから覚悟しておけ!ああいう映画なんでネタバレしまくりで書くからヨロシク。
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