購入コミック覚書 / 『ギガントマキア』三浦健太郎、『監獄学園(14)』平本アキラ

ギガントマキア / 三浦健太郎

数億年に一度繰り返される地球規模の大災厄の彼方。その変わり果てた世界を舞台に語られる生命群の激突。神話の巨人を擁する帝国に、ただ一組の男女が挑む。男の名は「泥労守(ルビ・デロス)」、女の名は「風炉芽(ルビ・プロメ)」。彼らの目的と、この世界の成り立ちとは…? 圧倒的な想像力と筆力で描かれたSFロマン開幕!!

ベルセルク』の三浦健太郎による超遠未来冒険活劇、1巻完結モノ。これが『ベルセルク』で溜まりに溜まったフラストレーションを吐き出さんが如き好き放題に描いたと思われる作品で、なんだかもう実に伸び伸びと描いていていっそ清々しいほどだ。主人公は遠未来なのになぜかプロレスラーみたいな格闘家で、これが単純明快な性格をしており『ベルセルク』におけるガッツのよじれまくった性格とは正反対。また、彼と旅を続ける少女は人間を超えた能力を持っていて実は…という存在なんだが、これもきっつい展開の『ベルセルク』に後半登場し、なんだかこれまでの展開とは似つかわしくないロリーな魔法少女を思わせ、作者の「こういう美少女思いっきり描きたいんだよおおお」という雄叫びが聞こえてきそうだ。ストーリーはB・オールディスのSF小説『地球の長い午後』のような黄昏の地球に『風の谷のナウシカ』みたいな異形の生物が闊歩し『グラップラー刃牙』みたいな拳闘が繰り広げられた後『進撃の巨人』みたいな巨人が『ウルトラマン』のザラブ星人みたいなバケモノと戦う、といったもの。ええじゃないか、三浦健太郎よ、『ベルセルク』は十分頑張った、たまにはこういうの描いてリフレッシュしてくれりゃいい、あと、お体に気を付けて。

監獄学園(14) / 平本アキラ

東京都郊外にある私立八光(はちみつ)学園は由緒正しい全寮制の女子高・・・・だった。本年度から理事長交代によって教育方針が変わり、男子が入学することになったのだが、入ってきたのは主人公の藤野清志他、たったの5人。女子1000人に対して圧倒的少数の男子どもを待ち受けるのは、はたして天国か地獄か。男共の下心がうずきまくる仰天ハイスクールコメディ始業!!

美麗なグラフィックにより描かれた、どこまでもゲスく下らなくしょーもない下ネタ学園漫画第14弾。もうくどくど内容を書きたくない。相変わらずアホ極まってます。もうなにがなんでも下ネタに持って行こうとする作者の執念のようなものすら感じさせます。最高です。アゼッチさん、これを読んでいたらもう「子供に見つかったらやばいから」とかなんとか言ってないで全巻買いなさい。幸せが待ってます。