オレは「世界最古の猫」と呼ばれるマヌルネコのことが大好きで、日本国内では数か所しかないマヌルネコの飼われている動物園を回ったり、部屋のカレンダーはマヌルネコだし冷蔵庫のマグネットはマヌルネコだしガラスケースに入っているフィギュアもマヌルネコだしマヌルネコの切手シートも持ってるし（Xとして知られている）Twitterでもマヌルネコ写真を載せている方を多数フォローしていたりする。マヌルネコのどこがいいって、このなんとも「ブサ可愛い」表情がたまらなく好きなのだ。
今回はそのマヌルネコ関連の書籍を2冊紹介。1冊はマヌルネコの生態を優しく解説した『マヌルネコ15の秘密』、もう1冊はマヌルネコの1日を描いた絵本『わたしはかわいいマヌルネコ』。
マヌルネコ15の秘密／南幅俊輔 (編集)、今泉忠明 (寄稿)
600万年前から姿が変わらないといわれている世界最古の猫、マヌルネコ。NHKの動物番組「ダーウィンが来た」のキャラクターでも人気です。そんなマヌルネコのモフモフ、変顔、コマヌルなどの人気の秘密を５つ、そして、猫との違い、暮らし、狩りと食、子育てと成長などの知られざる生態の秘密を10。計15のみんなの知らない秘密に迫りました。野生のマヌルネコ、国内の動物園で会えるマヌルの紹介も含め、可愛い写真が盛りだくさん。さらに国内の個体の相関図まで解説した、マヌルネコ愛てんこ盛りの究極の１冊です！
マヌルネコの生態とその魅力、国内動物園の紹介などをグラビアやイラストを通じ15章で綴ってゆくビジュアル図鑑。なにしろ大きなサイズの書籍でマヌルネコの写真をたっぷり見られるのが嬉しいですね。マヌルネコの生態はよくまとめられており、特に生物学的分類や系統樹が示されているところなどはマヌルネコ好きにとってとても貴重でした。
また、動物園紹介では日本で飼育されている全てのマヌルネコの写真と名前が紹介され、さらに国内マヌルネコ相関図も掲載されており、これ1冊でマヌルネコのみならず国内動物園のマヌルネコのことも把握できるという至れり尽くせりの内容になっています。これ1冊であなたもマヌルネコマニアに！？
《収録内容》
【イントロ】 この頃話題のマヌルネコとは？
【グラビア解説】 秘密１モフモフ ／ 秘密２ 変顔 ／ 秘密３ 鋭い目 ／ 秘密４ コマヌル ／ 秘密５ 小さな一歩
【イラスト図解】 秘密６ 分類 ／ 秘密７ 進化 ／ 秘密８ 環境 ／ 秘密９ 体型 ／ 秘密10 猫との違い ／ 秘密11 動き ／ 秘密12 暮らし ／ 秘密13 狩りと食 ／ 秘密14 子育てと成長 ／ 秘密15 現状と未来
【各動物園の個体紹介】 マヌルネコに会いに行こう 国内のマヌルネコ相関図
【INTERVIEW】 「マヌルネコのうた」誕生の秘密
【アウトロ】 また会いましょう
わたしはかわいいマヌルネコ／たけがみたえ (著)
世界でいちばん古いネコは、夕ぐれと朝がすき。体を動かすのは苦手だけれど、得意のさいみん術で狩りをする。天敵のワシがあらわれたら気配を消すことだってできる……。まんまるモフモフすがたで人気のマヌルネコが、ほっこり楽しい野生のくらしを教えてくれる。かわいいだけでなく強かさ、たくましさをのぞかせる姿が楽しい。絵本作家のたけがみたえさんが、あざやかな版画で元気いっぱいに描かれた絵本の動物園だッ!
木版画家・絵本作家のたけがみたえさんによるマヌルネコ絵本です。モンゴルの大草原で狩りをするマヌルネコの1日を鮮やかな版画で描いています。版画による素朴で生命感溢れる描線は野生のマヌルネコの姿を生き生きと再現しており、これまで見たマヌルネコグラフィックの中でも最もマヌルネコの姿に迫ったものではないかとすら思わされました。
また、絵本の中でのマヌルネコはどことなく不細工でちょっと怖い顔なのですが、変顔の得意なマヌルネコの特徴を端的に捉えており、怖い顔すらこれこそ野生動物の真の姿なのだと感じさせてくれます。そういった部分で非常にマヌルネコそのものに肉薄した絵本なのではないでしょうか。
↓ こんな可愛い（！？）グラフィックが満載です！（いやでもマヌって本当にこんな顔するんですよ！）
