眼鏡新調した

ひと月ほど前に眼鏡を新調した。老化なのかなんなのか以前より目が見え難くなってきており、それまで使っていた眼鏡だとあれこれぼやけて見えるのである。日常生活には支障ないが、本を読むときにシンドイ。ブログを調べると以前の眼鏡を購入したのが2019年の8月で(いやーブログってホントに便利)、きっかり4年間使用していたのらしい。

その時もちょっと奮発してお高い眼鏡を買ってしまったのだが、お高かったなりに結構満足感があり、今回も少々奮発しようかと考えていた。洋服と違い眼鏡は365日毎日しているものだから、「いい眼鏡」の満足感を毎日味わえるのである。相方にこのことを話したら、「女性のネイルと一緒だよね」と言っていたが確かにそう思う。

そんな訳で今回選んだメーカーは「金子眼鏡」である。「カネコメガネ」ではなく「カネコガンキョウ」と呼ぶのが正しいらしい。なぜここにしようかと思ったかと言うと「金子眼鏡」という頑強そうな名前が気に入ったからである。「眼鏡」と「頑強」。シャレである。それでいいのか?と言われそうだがオレというのはだいたいそんなものである。

という事で意を決し近場の金子眼鏡店に足を運んだのだが、最初はウエリントン型のセルフレームにしてみようかと思ったのだがどうも気に入らない。あれこれ試してみるとブロー型と呼ばれる形がなぜか気にいってしまい、直観的にこれにすることにした。オレはその場で直観的に決めてしまうタイプなのである。気まぐれともいう。ブロー型ってなんだかオッサン臭いと思っていたが、そもそもオレはオッサンであり、それ以上にジジイであるわけだから、今更気になどはしないのである。

さて気になるフレームのお値段は約4マンエンである。これは想定内である。しかしレンズの選択をすることになってちょっと目ん玉が飛び出た。眼鏡屋で目ん玉が飛び出るとはいとおかし。オレのような視力はそれほど悪くないが乱視のキツイ人間で、しかも遠近両用ともなると、なんとこれも約4マンエンからなのである。いやーちょっとこれは想定外だった。前に別の店で買った時はこんなにしなかったら油断していたのである。

しかし想定予算からオーバーはするが、ここで引くことはできないのである。なぜならフレームが気に入ったのでやはりこの店舗で購入したいのである。しかも約4マンエンは一番安いほうでその後約6マンエン約10マンエンと続くのである。いやー鼻血出そうになったわ。高いのにはもう一つ理由があって、このレンズはカールツァイス社製だというではないか。

ここで店員さんに「これらの違いはなんであるのか」と問うてみた所、なにやら眼鏡視野周辺の歪曲率が低くなるのらしい。ほう。そこでオレは「じゃオレっちこの6マンエンのにしちゃお!」とまたもや気まぐれが発動したのである。レンズと合わせると価格は約10マンエンである。実はボーナスが出たばかりで気持ちが大きくなっていたんだ。あと定年前に購入する最後の眼鏡だろうと思ったというのもあったのだ。許してくれママン。いや許してくれなくてもいい。見逃してくれ。

という訳で今オレは10マンエンもした眼鏡を掛けているわけである。発注して10日後眼鏡を受け取りに行ったら、なんと桐の箱に入っていたよ!でも気持ちが落ち着いてみるとやっぱり高かったかな!テヘ!とはいえ値段なりの満足も当然あり、フレームのフィット感はこれまで掛けた眼鏡の中で最高だし、カールツァイス社製のレンズは透明過ぎて時々裸眼なんじゃないかと思ってしまうほどだ。それと視力と乱視の補正により、なんとスマホやPC画面上のフォントの大きさがこれまでよりも大きく見えるのである。もちろん紙の本も同様である。だからスマホで読んでいるKindleのフォントを小さくしたほどだ。今までぼやけていたので大きくして見ていたという事なのだろう。

そんな訳でだいたい満足なのだが、では次も同じにするかどうかと言うと、次に購入するのはおそらく年金生活後だろうから、こういう買い物はしないだろうなあ、というのが正直なところである。まあそれまではこの眼鏡で毎日を楽しもうと思う。