さて禁煙1ヶ月目となったわけだが

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60歳の誕生日に書いたエントリにおいて禁煙宣言をしたオレであるが、とりあえず禁煙を初めて1ヶ月経ったのでそれを報告しようと思ったのである。

1ヶ月経ってみて体調がどうだ、というのははっきり言って分からない。なぜなら今現在絶賛老人中なので、煙草を止めたぐらいで足取り軽く気分も軽く元気はつらつ今日もいい日だ、などというわけにはいかないのである。世の中そんな虫のいいことなどないのだ。まあ多少は体が軽くなったような気がしないでもない。だがそれだけである。

煙草を止めてご飯が美味しくなったか、というとこれもよく分からない。実のところ煙草を吸っていた頃からオレはいつでもご飯が美味しい人間だったので、それがさらに美味くなったのか、と言われると疑問である。とはいえ以前よりは何か食っていることが多くなった。それは口さみしいので以前は殆ど食べなかったお菓子を食べたり、以前は殆ど飲まなかった清涼飲料水や缶コーヒーを飲んだりしているからだ。

そのせいで、体重は増えた。1ヶ月で3キロは増えただろうか。禁煙による糖分摂取や体重の増加で糖尿病リスクが高くなることをどこかのサイトで読んだが、全く、じゃあどうしろというんだと思ってしまう。とはいえ禁煙中の体重のコントロールは禁煙が落ち着く6~8週間後ぐらいに考えればよい、と厚生労働省のサイトにも書いてあったので、それを参考にもう1ヶ月ぐらい様子を見るつもりではある。

ただ、飴やガムや菓子や茶を大量に摂取しているせいで相当に胃も荒れており、あれらは胃酸過多のオレには鬼門なので、胃薬が手放せない。そもそも甘いものがあまり好きではなかったし、茶を飲む習慣が全く無かったので、今や飴もガムも菓子も茶も心の底から憎むようになってきた。煙草を吸いたくなったからって飴舐めたりガム噛んだり茶淹れたり菓子食ったりとか、ガキじゃないんだけどな、ととても屈辱的な気分にさせられる。

ガムは主にニコチンガムである。これは普通のガムのようには食べてはいけないことになっている。ちょっと噛んで柔らかくなったら口中で歯肉に貼り付けて、粘膜経由でニコチンを摂取するのだ。これは確かに効く。ただ、なにしろニコチンを摂取するガムなので噛み過ぎると気持ちが悪くなってしまい、せいぜい1日1個か2個使用すればいいところだ。

禁煙1ヶ月目の経過としては、仕事中や日常生活では煙草が吸えないことはあまり気にならなくなってきているし、吸いたくなったら大嫌いな(そして心の底から憎んでいる)飴やガムや菓子や茶を摂取することでなんとかしのげている。だが、こうしてブログを書いている時が最もヤバい。以前はブログを書いている時が最も喫煙量が多かったからだ。ブログ書きを止めたら大嫌いな(そして心の底から憎んでいる)飴やガムや菓子や茶を摂取せず、イライラも感じなくなるような気がするのだが、実はブログ書き自体もオレの生活習慣なので、これもどうにも止められない。困ったもんである。

いやしかし、こうして書いていて思うのは、禁忌に関する恨み言も含めて、これってまさに「中毒患者」の文章だよね!?ホント、マジニコチン中毒なんだなあ。今でも煙草吸いたいなあとやっぱり思うし、禁煙止めてもいいや、と思ってしまう瞬間もある。だがとりあえず禁煙を止めないのは、なにしろ煙草がモロに歯周病を悪化させ、歯が相当ガタガタになったという経緯があったからだ。呼吸器とか心臓とか血管がどうとかではなく、歯だったんですよ、止めようと思った切っ掛けは。

だから禁煙しても特に体調が変わらないとは書いたが、実は禁煙して口臭が無くなったのは確かだし、歯と歯茎の具合も以前よりこころなし良くなっている気がしているのだ。だからまあ、効果は出ているのだとは思う。禁煙の効果は実のところ長期間で見なければならず、先ほど引用した厚生労働省のサイトでも「禁煙して10-15年経てば様々な病気にかかる危険が非喫煙者のレベルまで近づくことがわかっている」などとかなり悠長な事を書いている。ただ健康なんて一日にして成るものではない。だからそれで納得するしかない。

で、煙草の次は酒なんだが、これも例の誕生日ブログで酒を減らしたいと書いたのだけれども、今のところ週3日は抜いている。大したことが無いように見えるが、実は以前は毎日飲んでいて、抜くなんて月に一回あるかどうかだった事を考えると、結構な進歩だと思っている。ただ、飲む日は以前よりもとことん飲むようになっちゃいましてね……ひょっとしたら全体的な酒量は変わってないかもしれない、という事になっているような気が……(そしてこのことについてはこれ以上考えないことにする)。