再び、オレと飲酒(映画『アナザーラウンド』を観て)

映画『アナザーラウンド』の1シーン。泥酔中の主人公の皆さん。

昨日感想を書いた酒飲み映画『アナザーラウンド』、酒飲みの自分も酒について思うことは大いにあり、今回そのことについて書きたいと思います。タイトルに「再び」とついているのは、このブログではこれまでも酒とオレについてさんざん書いているので、「またかよ」「まただよ」という意味合いがこめられております。

酒はほぼ毎日飲んでいます。そして強い方なのだと思います。だから毎日結構な量を飲んでいます。もうちょっと若いころは毎日ビール1.5リットル飲むのを日課にしていました。休肝日は1ヶ月に1回あるかないか。そんな生活を40年近く続けていましたが、健康診断をしても肝障害を示す数値は一度も出たことはありません。ワインに替えてからも1日1本はいけるんですが、ただ健康以前にお財布に影響するのでボトル半分で止めることにしています。日常的に飲んでいる、というのは依存症すれすれなのでしょうが、基本的に休みの日でも昼間は絶対飲まないことにしています。

とはいえ、肝臓が大丈夫だから大丈夫、と思っていたら、ここ数年慢性的な胃炎で結構難儀してます。ビールからワインに替えたのもそのせいです。不眠症気味なのも酒のせいでしょう。酒は睡眠障害を起こすんです。他にも、酒は膵炎や糖尿病、癌などの発症リスクを高めます。鬱病のリスクもあるそうですが、オレは人間的に単純なのでそれだけはならないでしょう。お酒が飲めない人から「お酒が飲めるのは楽しいでしょうね」と言われたことがありますが、オレはいつも「飲めないなら飲まないに越したことはないですよ」と返しています。

それと、若いころは酒乱気味でしたね。酒で人間関係のトラブルを起こした事が結構ありました。正直に言うと、警察のお世話になったこともありました。今はそういうことは起こしませんが、痛い目を見て学習したのもありますが、若い頃のように心にわだかまりを持って生きてはいない、ということはあるでしょうか。つまりは、酒のせいではなく、人生それ自体に問題があって、それが酒で表に出てしまう、ということだったんだと思います。若い頃は相当にやさぐれていたんです(過去のオレのブログ記事参照)。

毎日酒を飲む、というのは、1日の仕事の緊張を解きほぐす、という理由がまずありました。日中は機械みたいに仕事をしているので、頭とか感情とか、膠で固められたようにパキパキになっちゃってるんですよ。だから家に帰ったら人間に戻りたいんですよ。リラックスしたいんです。ただこれが習慣化してしまうと、実際疲れてなくても飲んじゃうんですよね。あとオレは自炊しているんですが、「酒に合う料理」をまず念頭に入れて作っちゃうんですよね。「ビール飲むならコレだな、赤ワインならコレ、白ならコレ、日本酒ならコレだろ」と常に酒に中心にしてレシピを考えちゃう。なんかこう、酒飲みながら楽しく食べたいと思っちゃうようなんですよね。

オレの酒に関する座右の銘は、「酒は何も解決しない、ただ先延ばしにするだけだ」という言葉です。というより、酒で何かを解決しようと思っていること自体が大きな間違いです。結局、当たり前のことですが、「酒は楽しく飲む、もちろん他人に迷惑は絶対にかけてはいけない、あと自分の体の負担にもなるからほどほどにする」、ただそれだけです。こんなこと、多分人類が酒を生み出した紀元前数世紀前の頃から言われていたんだと思います。そしてもう一つ、酒とは何か?というと、それは「神経毒」である、ということです。毒というのは量によっては薬になりますが、「酒は百薬の長」という言葉はあるにせよ、オレのように日常的に飲んでいる人間は、常にこれが「毒」であると認識して飲むべきなのでしょう。

というわけでここまでワインボトル半分飲んで書きましたが、いつもは酒飲んでブログを書いたりしません!