それは原始肉だったッ!?

食材としてのお肉には様々な種類がある。牛肉、豚肉、鶏肉を筆頭として、さらには馬肉、鹿肉、鯨肉。変り種としては猪、熊、ワニやカンガルー、トカゲやカエルなど、挙げ出してゆけばキリがない。

そんな中オレが一番好きなお肉と言えばこれはもう【羊肉】、この一点買いである。羊肉にはラム、マトンがあるが”ホゲット”なる種類もあるのらしい*1(ところで【羊肉】って「ひつじにく」じゃなくて「ようにく」って読むんですね、今検索掛けて初めて知りました・・・・・・)。羊肉の食い方としてはオレのような元道民としては一にも二にもなく、なにしろジンギスカンである。ラムチョップ・ステーキも美味いのだが、あれはちょいと高級過ぎてなかなか手が出ない。

そんなある日、サイゼリアで「ラムの串焼き」が大人気、という記事を見つけ、「これはもう食いに行くしかあるまい」と運命のようなものを感じたのである。しかし当のサイゼリアに行ってみると「ラムの串焼きは大好評に付き現在品切れです」の看板が。ううむ遅かったか。悔しい。オレは壮絶に悔しいぞ。とはいえ頭の中が【羊肉】一色に塗り潰されたオレは、どうしても羊肉を食わねば腹の虫が納まらない。ついでに腹の減りも納まらない。

という訳でアイホンで逆上気味に検索を掛け、近所で羊肉を食わす店を探したところ、幾つかあった中で決定したのが関内にある中国北京料理の店「延明」である。

目を血走らせ鼻息荒く「食わせろ!オレに羊肉を食わせろ!」とうわごとのように繰り返しながら店へと急行するオレ。もはや周囲のいぶかしげな視線などオレの目には入らない。ようやくお店に着くと、そこには既に中国人客が中国語でわいわいと盛り上がり、さらには店員の方も中国人らしいディープ中国なお店であったのだ。まずはビールを注文するオレ。当然チンタオビールに止めを刺す。そしてメニューを舐める様に見渡し、この日の羊肉メニューを選んだのだ。まずは羊肉串焼き、そして羊肉蒸餃子。

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羊肉串焼きの横にあるのはこの日同行していた相方さんの注文した「饅頭の串焼き」とかいうもの(餡の無い饅頭にスパイスをかけて焼いている)。羊肉串焼きはスパイシーで羊肉の旨みに溢れ、羊肉蒸餃子は羊肉とジューシーな肉汁がたっぷりと詰まり、これをアツアツなままスパイシーなタレに付けて食す一品であった。スパイシーな羊肉とビールを交互に胃に流し込み、至福の時を過ごすオレ。

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そして!この日のメーンディッシュ、「骨付き羊腿肉焼き」だッ!!見てくれこの暴力的なまでに肉肉しいお肉様をッ!!  

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角度を変えてもう一枚!もはやギャートルズ原始肉状態ッ!! 

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この肉を骨を片手に食う!貪り食う!原始の肉を喰らうオレの頭も既に原始状態! ウホッ!ウホッ!

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ウホッ!ウホッ!(大暴れ)

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この「骨付き羊腿肉焼き」、骨付き肉を軽く揚げていて、表面はパリパリ、中はジューシー、というお肉であった。中まで味はついていないので、蒸餃子の残っていたタレをちょいと付けてみたらあ~らまたこれが美味。

そんなこんなで脳内野生状態に還って羊肉を堪能してきたオレであった。この「延明」には他にも羊肉メニューがあるし、なんと犬肉や鶏の頭や蹴爪肉、さらには昆虫まで揃っているので変わったものを食べてみたい方にもお薦めだ。チンタオビールも1本450円とかそんなお値段で気兼ねなく爆飲みできた。

・・・・・・とまあこの間体験したオレの原始肉体験であったが、実は以前、これをさらに上回る壮絶な原始肉を食したことがある。それはモンゴル料理の店で注文した料理である。写真をお見せしよう。

はいドン!

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ドン!

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この凄まじい肉塊がなんなのか知りたい方はオレが以前書いたブログ記事( ↓ )を読むといいのだ!驚くがいい、畏れるがいい!そして腹空かせるがいい!ではでは!! 

 

*1:

ラム : 生後12か月で永久門歯がない雄または雌の羊

ホゲット : 永久門歯が1から2本の雌または去勢された雄の羊 

マトン : 永久門歯が2本より多い雌または去勢された雄の羊