■アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン (監督:ジョス・ウェドン 2015年アメリカ映画)
- 映画「アベンジャーズ」の続編『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』を観たのだがなんとも退屈だった。
- もとよりスーパーヒーロー映画に人物描写の掘り下げだの物語性の深さだのを求めるべきではないのだろう。そこを観る映画じゃないのだ。
- しかし期待してはいけないのは分かっていたが、やはり観ていて紋切り型の台詞と物語展開は苦痛だった。
- 「頭空っぽにして観ていられる」と「頭空っぽにしていないと観ていられない」とは別だろう。
- いや、全部が退屈だったわけではない。冒頭と終盤のアクションシーンはよかった。綿密に構成された動きとアングルとスピード感はこの作品の真骨頂だろう。
- 超能力戦士ワンダとピエトロの導入もお馴染み過ぎて変わり映えのしないいつものメンバーに新鮮味を与えていた。
- いまいち使い勝手の悪かったキャプテン・アメリカが今回いい具合に活躍していた。今までで一番強く見えたぞ。
- 荒ぶるハルクを抑え込むためのアイアンマンによる「ハルク・バスター」戦も悪くなかった。
- 東欧らしき地方を舞台にしたクライマックスのロケーションも物語に独特の翳りをもたらしていた。
- スカーレット・ヨハンソンは相変わらず美人で眼福だった。映画の退屈さを紛らわせてくれたのはまさに彼女の出演があったからこそで、逆に他の連中のドラマはどうでもよかった。
- だがウルトロンを筆頭とするロボット/人工知能の叛乱というテーマは今更感が強かった。
- 前作の宇宙人のほうが悪逆非道で強そうに思えたぞ。
- あと途中から登場する酢ダコみたいなヤツ、どうも見てくれがカッコ悪すぎる。
- ヒーローのみなさんの悪夢のくだりはテンポを悪くしていた。
- 恋愛だの家族愛だのの描写がかったるかった。しかし「愛」を強調したがっていたという点においては「この映画を、<愛>を知る全人類に捧げる― 」という日本サイドのキャッチコピーはあながち外れていなかったということじゃないかと思えた。
- そもそも「地球の平和を守るんだ!」というのがもうどうでもよくて…。
- アメコミのスーパーヒーロー映画自体随分前から食傷していたので、観てしまったのが間違いだったのだろう。
- こういった作品はキャラクターに愛のある人が観てはじめて楽しめるのだろう。
- だからキャラクターに特に思い入れの無い自分が観てつまらなかったのは致し方ないのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=_B701Z7Vh7E:MOVIE:W620
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