購入コミック覚書 / 『イノサン(5)(6)』『狼の口 ヴォルフスムント(6)』

イノサン(5)(6) / 坂本眞一

フランス史に残る実在の死刑執行人を華麗に描いた物語『イノサン』、「おお、6巻出てたか」と購入して読み始めてから5巻を買ってないことが分かりあわてて購入、無事5巻6巻続けて読むことができた。5巻では新キャラ(?)として主人公の妹が新たに死刑執行人として登場、兄との確執を見せる。それにしてもなんだ妹のあの刈り上げは。さらに主人公の童貞喪失が描かれるのだが、これが時空を超え神とまで邂逅しちゃう、という凄まじいもので、いやーなんちゅーか、大袈裟な芸風に磨きが掛かりまくった漫画であることを思い知らせてくれる。続く6巻ではアマデウスこと若き日のモーツアルト、さらには遂にマリー・アントワネット様が御登場、悲劇の予感を大きく膨らませる。そしてギャル男系の美形男子も石の下の虫みたいに多数湧いて出てきており、半笑い残虐歴史絵巻はいよいよ佳境を迎えるのだ!? 

狼の口 ヴォルフスムント (6) / 久慈光久

宿願果たせるか!? "狼の口"攻略戦、クライマックス!! 関所のすみずみまでヴォルフラムを探す盟約者団たち。城の煙突、その基部に、ヴォルフラムは隠し部屋を作り潜んでいた。狭い室内、ナイフに長けたヴォルフラム、そして、対するは武器を持っていないヴァルターただひとり!長きにわたる物語の果てに、待っているものは…!?

14世紀初頭のアルプス地方を舞台に、ハプスブルク家により占領され、過酷なる圧政に苦しんでいた森林同盟三邦(現在のスイス)が血塗れの反旗を翻す、という歴史物語第6巻。中世の残虐極まりない拷問と野蛮極まりない戦闘シーンが存分に味わえるこの物語もいよいよクライマックス。クライマックスなんだが、実は話はまだ終わらない模様。