未来仕様の装備で戦う『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』


トム・クランシー監修の『ゴーストリコン』シリーズは、主に野外を舞台に仲間に指示を出しながら作戦を遂行してゆく三人称視点のタクティカル・シューターなんですが、オレも結構好きなシリーズで、1作目からボチボチとプレイしていました。意外と体力少なめで一撃死も有り得るシビアさと、選択武器や仲間への指示を誤るとステージクリアも出来なくなるゲームバランスなんですが、逆に注意深く作戦を遂行し的確な指示が功を奏することによる達成感も高いシリーズなんですよね。
そんな『ゴーストリコン』の新作『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』なんですが、システムが今までのシリーズよりずっとカジュアルになっており、プレイヤーは4人編成の部隊の一人として行動するものの”仲間への指示”は省略され、その分操作は幾分簡便になっています。ゲームプレイは銃撃戦とステルスミッションによって進行していきますが、ステルスミッションは発見・即ゲームオーバーという場合もあり、慎重なプレイが要求されます。ただ、のべつまくなしにステルスしなきゃいけないわけでもないので、ステルスアクションが苦手なオレでも楽しめるんですよ。
それと『フューチャーソルジャー』と謳っているだけあって今作は未来仕様の装備で戦闘するのが目玉となっています。『攻殻機動隊』や『MGS』なんかでもお馴染みの光学迷彩を中心とし、「マグネティック」という金属探知可視化装置や投擲して敵の位置を把握する「センサーグレネード」、空中飛行する小型無人偵察機「ドローン」、さらにこれの地上モード「クローラー」などを使用して索敵を容易に行い戦局を有利に持って持っていくことが出来ます。しかし光学迷彩も万能ではなく、敵に近付き過ぎると気付かれるし、索敵装置にしても、これまでゲームマップに便宜的に「敵の位置を表示」していたものを、あたかも科学装備で成し得ているように見せている過ぎないわけで、「未来仕様の装備」とはいえ無敵ではなく、ゲームの難易度が下がるということでもないんですよ。要するに”新しい演出”みたいなものですね。
とはいえHUD越しにAR画像が踊るマップを駆け抜けながら、あるいは隠れながら、様々な装備を駆使して敵を排除しミッションクリアに近付いてゆくのはなかなかに楽しいものです。未来兵器にはスター・ウォーズのAT-ATを小型化したような形の無人戦車も登場し、これを操作しながら敵をガシガシ撃破してゆくのは非常に楽しかったりします。だいたい『ゴーストリコン』シリーズというのはもともと淡々と進んでゆくゲームなのですが、昨今の大作FPSの影響か、今作はそれなりに派手な演出もなされているんですよ。FPSとはまた違う戦隊モノのTPSカバー・シューター『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』、グラフィックも抜群にキレイで面白いですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=jCCxLXtY6nk:movie:W640

ゴーストリコン フューチャーソルジャー

ゴーストリコン フューチャーソルジャー

ゴーストリコン フューチャーソルジャー

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