■激マン!(5) / 永井豪
永井豪の自伝、というか
デビルマン執筆秘話を描く「激マン!」の5巻目、いよいよ
デビルマンがラストに近づいています!コミックの
デビルマン自体が5巻本だったけど、そのメイキングに同じぐらい紙枚を費やすという恐るべき展開なんですよねこの漫画。
デビルマンのラストについて作者が何か語ってくれるであろう6巻目が楽しみ。
映画の公開にあわせたのでしょうか、いったい何度目か分からないけど
ワイルド7が帰ってきた!今回は飛葉ちゃんが中盤ぐらいまでサブキャラ扱いという面白い展開で、しかも結構いい年になっていたりするんですよね。いったい幾つの設定なのかなあ。あと草波検事が代替えしてなんとその息子の草波検事(顔いっしょだが)が同じようにワイルドに指揮をしているのが可笑しかった。
ワイルド7はその沢山の続編も含めオレの大好きなシリーズでしたが、こうしてまた読むことが出来るのが嬉しいですね。しかしワイルドっていつもこんな荒唐無稽だったっけ?(いや、だったんだろうなあ)
「
ワイルド7 R」と発売が同時ぐらいだった
望月三起也の第2次大戦を舞台にした戦記もの。
終戦前夜の
満州を
ソ連軍や山賊相手に
日本兵でつくられたバサラ戦車隊が戦うといった内容。しかし望月って「ダンダラ
新撰組」読んだときも思ったけど、結構
浪花節なところがあるんですよね。こういった
ストーリーテリング自体も今の漫画ではあまり馴染みが薄くて、そういった部分が面白かったでした。
■アトム今昔物語(1)〜(3) / 手塚治虫
あの
鉄腕アトムがタイムワープして20世紀の日本にやってきてしまい、そのまま戻れなくなる、というお話なんですね。これにイナゴ型宇宙人の女性が絡んだりするわけです。SF考証的にはかなり無茶やってるますが、手塚って意外と思いつきで辻褄あわせしてる作品が多くて、ちょっと微笑ましかったですね。ロボットの人権というテーマもとってつけたような感がありますが、最近の
SF小説では「
A.I.の人権」なんていうのがテーマになっていたりしますから、この辺実は先取りしてたのかもしれません。それよりもこの作品って、ロボットとか宇宙人とかSFな設定のはずなのに、お話はどちらかというと人情話に近いんですね。というか、手塚という漫画家は、実はもともと人情話の人だったのだな、と改めて気付かせてくれる作品でしたね。
まだまだ続く巨大侵略異星人地獄篇。相変わらず大量虐殺!気色悪い敵!死体死体死体!切り株切り株切り株!必死の応戦!どこだタエちゃぁ〜〜ん!という具合にやっておりまして、もはやストーリーなんか殆ど展開しておらず、ひたすら地獄地獄地獄!地獄の連続!どこだタエちゃぁ〜〜ん!ってな具合になっとるんですな。しかしここまで来ると読んでるほうも感覚が麻痺してくるんでしょうか、これだけやってるのにあまり
カタルシスを感じないという。以前の
GANTZだとキャラ一人死ぬたびに読んでるこっちも「死ぬな〜〜っ!」と熱くなったもんですが段々キャラが十把一絡げに見えてきたなあ。