Call of Duty 4: Modern Warfare (Windows)


未クリアゲームがどんどん増えてる現状だというのに、またもやゲームを買ってしまった心の弱いオレである。お母さんゴメンナサイ。今回のゲームは『Call of Duty 4: Modern Warfare』、PC版。例によってFPSで御座います。これまでの『Call of Duty』シリーズは第二時世界大戦におけるヨーロッパ戦線を史実に忠実に再現したゲームだったが、この『4』では近未来世界を舞台に、アメリカを憎むロシアの超国家主義者と、それと手を組んだアラブ人テロリストとの戦いという設定だ。ゲームは短いエピソード形式を取り、ロシア・中東を中心とした世界のあらゆる地域で戦闘を繰り広げ、さらにエピソード毎に主人公が変わる、というような作りになっている。この辺は、新作で近未来戦を描いた人気FPSゴーストリコン・シリーズと差別化を図る意味合いがあったのかもしれない。確かにプレイ当初はGRと似通ったゲームを想像していたが、プレイしてみるとやはり感触が全く違う。弾丸飛び交う混戦状態の戦場で、異様なテンションの戦いが行われている、といった点ではやはり今までのCoDらしいな、と思った。

この『CoD4』でまず度肝を抜かれたのは非常に映画的な演出である。導入部になるミッションでは嵐の夜ヘリで敵の乗り込む貨物船に潜入し銃撃戦を行う事になるが、大きく揺れる船体、巨大な波飛沫が砕け散る甲板、ミッション終了後は沈没してゆく貨物船から脱出し帰還ヘリに飛び乗るまでの一連の演出は実にドラマチックなのである。さらにタイトルバックでは、中東のどことも知れぬ国で拉致監禁されていた登場人物が、車に乗せられどこかへと街を進んでゆくが、その荒れ果てた街の道々では銃撃戦、戦闘訓練、禍々しく空を駆る戦闘ヘリ、捕虜の銃殺刑などが目に飛び込んできて、いやおうなしにこの世界のきな臭く不穏に満ちた空気を嗅がされる事になる。そして最後にはなんと、拉致されていた登場人物は銃口を向けられ、処刑されるのだ。そしてそこから、この『CoD4』が始まるのである。

そして何よりグラフィックの進化が凄まじい。結局、オレはPCゲームの話をするとそればっかりなんだが(なにしろそれが好きだからPCゲームをやっていると言ってもいいぐらいだ)、今回も非常に高いクオリティのグラフィックを見せ付けてくれる。特に目を惹くのは人物の表現で、顔の皺の細かい部分、喋る時の口の表情までが実にリアルに再現されている。描写される世界全体は色彩設計が実にビビッドであり、夜の闇の濃いダークブルーや、昼間のサンドイエローを基調とした発色がとても美しい。闇の中を空に向けて放たれる迫撃砲の眩い軌跡や、爆撃され燃え盛る家並みの炎、砂煙立ち朧に霞む風景などのエフェクトも臨場感たっぷりに表現されている。ミッション冒頭ではGoogleMap状の3D化された世界地図が表示され、戦場になる場所へとぐんぐんズームアップしてゆき、ワイヤーフレームで描写された目標物までへと到達するとプレイ可能なゲーム画面へと変化するという、実にサイバーな雰囲気溢れる作りだ。そして近未来戦という事で使用される武器も強い火力と破壊力を持ったものになり、戦闘はどこまでも激しい弾幕と爆炎に満ち満ちるのだ。

このように非常に高い完成度を誇るFPSゲームCoD4』であるが、…クリアは一体いつになるんだオレ!?

Call of Duty 4: Modern Warfare Trailer(映画じゃなくてマジ ゲームの映像です!凄いんだってば。)

Call of Duty 4 Gameplay (Demo)(弾幕物凄すぎてチビりそうなステージだった…。暗視ゴーグルと踊るレーザーサイトがカッコイイ。)