栞と紙魚子・何かが町にやって来る/諸星大二郎

栞と紙魚子シリーズ第5弾ということなんですが。相変わらずですなあ。何年やってても絶対巧い絵を書かない、と言うところも凄いですなあ。ファンとしては絵の上達はあきらめていますが、慣れてるつもりでも時々「え?」と言うような絵を描いてくれますから油断がなりません。もう独特のタッチと言ってあげるしかないんです。しかもこの人のこの絵じゃないと描かれない心を奪われてしまいそうな光景、というのも確実にあるわけで、そういった意味では微妙なんだなあ。作家としてのステータスもデビュー時から「鬼才」と呼ぶべきものだし、もはやオンリーワンとしか言いようのない個性ですね。
今回もこのシリーズ独特ののほほんととぼけた怪奇物を描いてます。

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