あの「水曜どうでしょう」が第30弾DVD&Blu-rayとしてベスト盤を発売するのだという。すなわちこれまでの「水曜どうでしょう」におけるあの名シーンこの迷シーンの、人気の高いベストオブベストを一堂に会してまとめたものだということらしいのだ。「水曜どうでしょう」もそろそろディスクにするネタが無くなってきたのでどうしたもんだべ(北海道弁)、と思っていたのだが、このような飛び道具を放ってくるとは、流石あなどれない「水曜どうでしょう」である。
それだけではない。タイトルを注意して見ると、「ザ・ベスト(偶数)」とあるではないか。偶数、それは2で割り切れる数の事である。ちなみに2で割り切れない1とか3とかは奇数なのである。どういうことなのかというと、この「ザ・ベスト(偶数)」、100位までエントリーされたベストシーンの、その「偶数」番号だけを収録したものだという事なのである。
つまり、1位から100位までの偶数番号である50シーンをこのディスクで紹介し、奇数である残り50シーンはまたそのうち別のディスクで発売予定であるという事らしいのである。要するに「ベスト100」を2巻に分けて発売する、という事を巧妙な分け方で行ったということだ。「奇数」を後発としたのは、これにより「第1位」は次回発売されるディスクに収録予定であるということなのだ。「100位から50位」までを第1巻、「51位から1位」までを第2巻とするよりは、この奇数偶数の分け方のほうがそれぞれの全体的な面白さのテンションが平均化されてどちらも面白く観ることができる、という利点もあるではないか。なんだ、「どうでしょう」のくせによく考えてるじゃないか(失礼)!
この「偶数」でどのようなシーンがエントリーされているのかをいちいち書くことはしないが、長きにわたって放送された「どうでしょう」の、選りに選った人気シーンが次から次へと矢継ぎ早に眼前に登場するのは、得も言われぬ至福の体験であった。最初っから十分面白いシーンの連続なのに、それがどんどんと加速して、もう途中から爆笑に次ぐ爆笑、はらわたよじれまくるほど笑い転げていたオレであった!もう高得点エントリーが連打する後半なんて、笑い過ぎて死ぬんじゃないかと思いましたよ!
そんなわけで『水曜どうでしょうザ・ベスト(偶数)』、最近のどうでしょうはサブスクでも見られるからディスクで買わなくてもいいやあと思っているそこのアナタ、このディスクと続「奇数」編は絶対サブスクになんか入らないと思うから、ここは是非購入をお勧めしますよ!もちろんファンの方なら絶対入手して家宝として祀るべきです!いやーおんもしろいぞー!!
(ちなみに『水曜どうでしょう第31弾「ザ・ベスト(奇数)」』は10月6日発売です。『偶数』の購入方法等詳しい情報はHTBオンラインショップのこちらで)