水曜どうでしょう第33弾「四国R-14」Blu-rayを観た。

水曜どうでしょう」DVD&Blu-rayは発売されたら必ず購入しているんですが、今回発売された第33弾となる「四国R-14」、なんだかいつもとジャケットとタイトルの雰囲気が違うんですね。なんだろな?と思ったら、なんと今回の「四国R-14」、これまでのバラエティ企画とは全く違う、純然たるドラマ仕立てだっていうじゃありませんか。しかもコメディとかそういうのではなく、なんとホラー作品なんですよ!?「どうでしょう」でホラー!?いったいどういう事になってるんでしょうか。

発端となったのは2000年、2回目の「四国八十八ヵ所」の夜間ロケ。とあるお寺で撮影中にカメラのアラームが鳴り、車に戻ってカメラをチェックしてみると映っているはずの大泉洋の映像が映っていない、もう一度撮り直したら今度は異様に画面が乱れている。これはひょっとしてなにかの祟りだったのか……というエピソードが実際にあったんですね。そして「四国R-14」ではその話を膨らませ、その後スタッフでもう一度この寺に訪れ検証してみたらとんでもない怪奇現象が!?という物語を創作してみた、というものなんですよ。

(この2回目の「四国八十八ヵ所」は「水曜どうでしょう 第19弾 試験に出るどうでしょう 石川県・富山県/四国八十八ヵ所Ⅱ」に収録されています)

ドラマでは監督が藤村D、脚本を嬉野君が担当し、出演は大泉君の他、劇団チームナックスの面々が参加、実際の出演者と多少名前を変えて、あくまでフィクションということで製作されています(あ、今回鈴井さんは出演していません)。で、最初に書きましたがこれがガチなホラー作品で、全4話をおふざけ一切なしであくまでもシリアスに描いちゃうんですね。超常現象、悪夢、霊視、亡霊の出現、などなど、いろいろ頑張ってホラー演出しています!

……しているんですが、あくまでも「どうでしょうスタッフが余技で作ったホラードラマ」以上のものではなく、正直言って最初の3話ぐらいは結構退屈して観てしまいました。ただ真相が解明される4作目最終話はひねりがあってこれはよかったかな。シナリオに整合感があまりなく、結局女の幽霊はなんだったの?とか思わされましたが、ここは暖かい目で接してあげましょう。だから「ガチなホラー」を期待せずにあくまで「水曜どうでしょうの変化球」といったスタンスで観るべきでしょう。

そんな部分でちょっと残念な『四国R-14』ではありましたが、ドラマの後に続く放送2回分の「メイキング・オブ・四国R-14」はNGシーンを交えながらいかにも「どうでしょう」な可笑し味に溢れていて、ここでやっと「どうでしょう」の本領を味わえた気分でした。

購入はHTBオンラインショップでドウゾ。

今回の予約特典は「四国R-14タオル」でした。