水曜どうでしょうDVD・Blu-ray第29弾『原付日本列島制覇』がメチャ楽しかったッ!

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水曜どうでしょう』DVD・Blu-ray第29弾は『原付日本列島制覇』である。

ここでまず注目してもらいたいことは「DVD・Blu-ray」、すなわち「どうでしょう」ソフト初のBlu-ray作品ということである。2011年に放送されたこの企画、番組史上初のハイビジョン撮影であったのらしく、このBlu-rayでは16:9のHDワイドスクリーン画像を初めて体験することができるのだ!そしてなにしろHD画像!「どうでしょう」でHDいるかな、と思っていたが、実際観てみるとこのスッキリクッキリした画像はやはりイイ!

さて今回はなにしろ 『原付日本列島制覇』である。「前もやってなかったっけ?」と思われるかもしれないが実は微妙に違うのだ。確かにこれまで「72時間!原付東日本縦断ラリー」「原付西日本制覇」というタイトルで列島縦断企画は行われていたが、この2つの企画で回っていなかった東京~高知の区間を回り、それにより「日本列島完全制覇」を完成させるのが今回の企画なのである。だから放送時には「原付日本列島制覇 東京-紀伊半島-高知」というタイトルになっていたらしい。

内容はと言えばなにしろ相変わらずの「どうでしょう」である。藤村Dが行き当たりばったり過ぎる大雑把な計画を立て大泉君が愚痴を垂れ鈴井さんがニッコリ笑ってぐっとこらえ、あれやこれやの波乱はあるものの旅は淡々と続いてゆくといういつもの「どうでしょう」である。派手に盛り上げるでもなくローカルにちまちまやるのとも違う「どうでしょう」独特のゆったりした空気感とスタッフ全員の気の置けないグルーヴ感が限りなく心地いい、そして大いに笑える、日本でも稀有なTV番組であるとオレは思う。

しかし「相変わらず」といいつつ実は今回、いつもと若干違う編成だ。これまでと違い専属のカメラマン・ドライバー・音声係の3名が追加され企画が進行するのだ。これにより藤村Dはより気ままにディレクターしまくり、嬉野君も参加するが殆どお客さん状態となっている。しかしこの「専属」を導入することで、番組がより「締まった」ものになっていたように思えた。さらに藤村Dのナレーターが入らない、というのも新しかったし、今まで画面にチラリとしか映らなかったその藤村Dが、今作では結構な頻度で全身を現すのも新鮮だった。

こんな具合に、「相変わらず」であるにも係わらず細かいところで「いつもと若干違う」ことが功を奏したのか、今回の『原付日本列島縦断』、これまでの「どうでしょう」企画と比較しても、群を抜いて楽しめる作品となっている。オレは「どうでしょう」企画の最高傑作は『原付ベトナム縦断1800キロ』だといまだに思っているが(オレが「どうでしょう」を愛するようになる決定打だった)、それに匹敵するとまでは言わないけれども、ビックリするほど楽しめた作品であったのは確かだ。

実は今回楽しめた理由はもうひとつあって、出発地点の大田区やその後通る神奈川県の道々はオレにとって結構馴染み深い土地であったのと、その後にカブが通る場所も、自分が旅行で行ったことのある土地となんとなくかすっていたので妙に懐かしく思えたこともあった。まあもちろんオレはカブでなんか行ってないけどね!

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