ブルース・リー生誕80周年記念ッ!『燃えよドラゴン ディレクターズ・カット』を観てきたアチョォオォオォ~~~ッ!!!

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット (監督:ロバート・クローズ 1973年香港・アメリカ映画)

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観て来たぜ『燃えよドラゴン ディレクターズ・カット』!!今年は「ブルース・リー生誕80周年記念」の年であり、この7月にはブルース・リー作品『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』の4作が【ブルース・リー4Kリマスター復活祭2020】として甦り賑々しく劇場公開されたわけだが、遂に!ブルース・リー作品の真打とも言える『燃えよドラゴン』がリバイバル公開されたのだ!公開日は11月27日、そう、これはブルース・リーの誕生日であり、それに合わせた公開というのが憎い!憎いぞ配給元! 

ブルース・リー4Kリマスター復活祭2020】で公開された4作は当然劇場で観たが、こうして総括という意味で『燃えよドラゴン』を観るのはやはり感慨深い。……とここまで盛り上げておいてナニだが、オレはもともと、それほどブルース・リー映画に深い思い入れがあるわけではなかった。しかし、映画史に残る強大なスターとして、カンフー映画ブームの偉大なる立役者として、さらには様々な方面に多大なる影響を与えたカルチャー・イコンとして、その作品をきっちりとおさらいしておくべきだと思えたのだ。それと併せ、ブルース・リー登場時の熱狂を、もう一度改めて体験してみたかったというのもあった。当然盛り上がったけどね!

オレはこの『燃えよドラゴン』を、日本初公開時の1973年、まだガキンチョの頃に劇場で観た。それ以来47年振りの劇場鑑賞となるのだ。その間、何度かディスクで観た事もあったが、こうして久々に劇場で観る『燃えよドラゴン』は、やはり別物だった。なんと言っても、劇場の大スクリーンで見る、リーの肉体が惚れ惚れするほどいい!皮膚の下から透けて見える、鋼鉄の如き筋肉の、その筋の1本1本を子細に鑑賞できることの官能!もはやリーの肉体を超える俳優は誰一人として現れないのではないかと思えるほどに、どこまでも鍛錬された、完璧とも言える美しさを持った肉体なのだ。リーの他の作品と比べても、『燃えよドラゴン』におけるリーの肉体は「完成されつくしていた」と言えるだろう。

アクションにおいても、これまでの3作の集大成的なものであり、ある意味完成形に近い出来だろう。なにより、リーの動きが目で追いつけない!チカチカしたVXFで目の追いつかないマイケル・ベイ映画とは訳が違い、これは生身の肉体でやっていることなのだ!というかオレが歳を取ったから昔より動体視力が衰えているとも言えるが!美しくそして強靭、この時のリーは既に「完璧」の領域に達している。しかしあまりに強すぎて、物語には「コワモテ」な敵があれこれ出ては来るが、どれもまるでリーの相手にならない!さらには最後の敵ですらリーの頭の上を飛ぶ蠅みたいなものである。この辺りのパワーバランスの補正を、『ドラゴンへの道』の如きエキスパート同士のタイマンを延々描いてゆくという形で『死亡遊戯』が構想されていたのかもしれない。

燃えよドラゴン』の、その内容については今更語ることもあるまい。ただし今こうして観ると物語は相当に荒唐無稽すぎ、あちこちでプロットが破綻しているのも確かだ。実はガキンチョの頃に観た時も「お話の作りが変!」と思っていたが、やはり今回も同じ部分でつまずいた。こと物語的整合性に関しては過去3作のほうがまともだろう。とはいえこの作品は細かいことをグチグチ言いながら観る作品ではない。そう、冒頭でリーが「考えるな!感じろ!」とあの名言を発していたではないか!なにしろこの映画は「俺は強く美しい」というリーの「俺様ぶり」をとことん堪能する作品であり、リーが主演だからこそ成立し、そして傑作となった映画だからだ。そしてそのリーの強さと美しさを永遠の中に焼き付けた作品、それが『燃えよドラゴン』なのだ。では最後に、アチョォオォオォ~~~ッ!!!

(【ブルース・リー4Kリマスター復活祭2020】の感想はこちらで) 

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