2019年:オレ的映画ベストテン!! 

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2019年も押し迫りまくって来ましたね旦那!泣いても笑ってもあと2日ですよ奥さん!別に泣いたり笑ったりしなくていいんだけどねオチビちゃん!……という訳で誰に語り掛けているのか自分でもさっぱり分かりませんが、毎年年末恒例!「オレ的映画ベストテン」、2019年版をお送りしたいと思います!いやー今年は3万本ほど映画観ましたが(観てないって)、その中でも選りすぐりの10作を並べてみようかと思います!「おいおい選りすぐってこれかよ!?」と腰抜かす事請け合いのベストテン!選ぶのはオレ、読むのはアナタ!全ての作品は「怒涛の」でくくってみました!さあそれでは行ってみましょう!!  

第1位:アベンジャーズ/エンドゲーム (監督:アンソニージョー・ルッソ 2019年アメリカ映画)

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怒涛のラストバトル!!MCUヒーロー映画の集大成にして全ヒーロー大集結のお祭り映画!全宇宙の命運を賭けちゃう気宇壮大な大風呂敷!これまでのMCU作品をここまで煮詰めて煮〆て美味しく仕上げた製作者の皆さんの手腕には大いに唸らせられました! (こんな感じの唸り:「うぅうぅうぅうぅ~~~~ん!!!どべはちゃぐむむぬるぬーん!!!」)あのヒーローもこのヒーローも大活躍というお得感満載の構成は既にして映画の満漢全席、ヒーローのフルコース!観てよし食ってよし飲んでよし!これだけ楽しませてもらって払うのは映画料金だけという幹事の方にも嬉しい価格!ってか幹事って誰だよ!?

 

第2位:マイル22 (監督:ピーター・バーグ 2018年アメリカ映画)

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怒涛の銃撃戦!!「2位がこれかよ!?」と驚愕するブログ読者の皆さんを銀河の彼方にまで置いてきぼりにして選んだのはこの作品!!いやー熾烈爆裂壮烈な銃撃戦だったなあ!!肉を切り裂き骨をぶち折る格闘戦もサイコーだったなあ!!オレは銃撃戦と格闘戦が三度のメシよりも好きなんだ!いやメシは食うけどね!ピーター・バーグ監督のキナ臭く辛気臭い演出もグッド!マーク・ウォールバーグのビンボ臭い顔とイコ・ウアイスの怪しい存在感もグッド!やっぱり映画は銃撃戦!撃ち合ってナンボ!! ダダダダン!ダダダダン!(←バカ)

マイル22[Blu-ray]

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第3位:ハンターキラー 潜航せよ (監督:ドノバン・マーシュ 2018年アメリカ映画)

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怒涛の潜水艦戦!!「ピコーン……ピコーン……ピコーン……」ソナーの音に耳澄まし声を殺して敵との遭遇を見守る前半の緊張感!そして後半!近代兵器が山のように登場し「こりゃもう戦争だろ……」と度肝を抜かされる大交戦状態!すわ第3次世界大戦の勃発なのかッ!?そしてその中心にいるのが我らがジェラルド・バトラーとなるとこれは盛り上がりに盛り上がりまくるに決まってる!特殊部隊のステルス作戦も息を呑ませられる(ごくん)!ステルスとアクションの絶妙なバランスがこの映画を最高に面白い作品に仕上げていた!こりゃもう堂々たる今年の第3位!

ハンターキラー 潜航せよ [Blu-ray]

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第4位:ファイナル・スコア (監督:スコット・マン 2018年イギリス映画)

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怒涛のダイハード状態!!いやね、映画の筋はすっかりダイハードなんですよ、実は戦闘に長けているもっさりしたおっさんが、たまの休みに寛ごうと人出の多い所に出掛けたら、テロリストの悪巧みに巻き込まれ、孤立無援で戦闘状態!という、まんまダイハードなお話&アクションなもんですから、「じゃあダイハード観てろよ」と憎まれ口の一つも叩かれそうですが、しかーし!主演のデイヴ・バウティスタがいーんだまたこれが!クマみたいなんですよクマ!いーっすよねえクマ!プーさん、パディントン、そしてデイヴ・バウティスタと、世界の3大クマと呼ぶにふさわしい程にクマなんですよ!もうクマ好きのオレのハートはメロメロですよ!

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第5位:バジュランギおじさんと、小さな迷子 (監督:カビール・カーン 2015年インド映画)

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怒涛の感涙作!!今年もインド映画はあれこれ公開され、もはやインド映画ラッシュなのか!?日本をインドにしてしまうのか!?高円寺でターバンの男を見てしまったのか!?と思ってしまうほどに大インド映画状態の日本なんですが、そんな中「とりあえずこれ観とけ!体内の水分全部搾り取られるほど泣かされるからハンカチじゃ足りんのでバスタオル用意しとけ!」という映画がコレ!バジュランギおじさんです!ただ泣かせるだけじゃなく、バジュおじさんのドン臭いおとぼけ振りにも相当に笑わされる事必至!笑って泣いて歌って踊って、まさにエンターテインメントの神髄とも言える作品でありましょうや!観なよ!約束だぜ!

バジュランギおじさんと、小さな迷子 [Blu-ray]

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第6位:ファイティング・ファミリー (監督:スティーブン・マーチャント 2019年アメリカ映画)

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怒涛の家族愛!!実は今年後半に観た映画がどれもこれも壮絶に冴えなくていやもうオレ映画観るの止めちゃおうかなとまで思い詰めるほどに絶望していたんですが、そんなオレを救ってくれたのがこの作品なのです!お話はイギリス底辺社会で逞しく生きるプロレス・ファミリーを描く実話なんですけどね、ファミリーのどのメンバーも破天荒でギザギザしていて愛おしいことこの上ないんです!まあオレも破天荒な才人って呼ばれるから親近感が湧くんだろうな(すいません大嘘です)!夢を叶えるために生じてしまう光の影のコントラストが絶妙で、単なるコメディ、サクセスストーリーに終わっていない部分に胸がグッっときました!ハッとしてグッ!

 

第7位:クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅 (監督:ケン・スコット 2018年フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インド映画)

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怒涛のミラクルファンタジー!!インド俳優ダヌシュを主演にフランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インドという多国籍にまたがる合作なのですが、物語それ自体もひょんな間違いから主人公が世界を経巡りそれぞれの国で様々な出会いと別れを体験してゆくという21世紀版マジカル・ミステリー・ツアー、ワールドワイドなサイコロの旅が本作となるのですよ。その旅はどれもファンタジックでカラフルで奇妙な可笑しさに包まれていながら、背後にはグローバル化した世界の問題もうっすらと語られるのです。インターネットが世界を覆いそれが日常と化したこの今だからこそ物語られるべきファンタジーがこの作品なんですよ。

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅 [DVD]

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第8位:グリーンブック (監督:ピーター・ファレリー 2018年アメリカ映画)

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怒涛の凸凹コンビ!!粗野で下品で食いしんぼなイタリア系のおっさんと、高等音楽教育を受け世界的な音楽家として活躍しながら孤独の中に引き籠っているアフロ・アメリカンの青年とが、演奏ツアーの運転手と乗客となって凸凹な旅を続けてゆくというヒューマン・コメディです。語り口調は実にスムース、黒人/白人、上流/中流生活の対比をどぎつくない笑いで描きながら、テーマの本質にあるのは黒人差別問題であり黒人と白人の対話と融和であるのです。黒人であると同時にゲイでもあるという究極のマイノリティである青年がしょーもない白人限界中年に心を開いて行き、同時に白人中年男も黒人への偏見を払拭し時に暴力にさらされる彼のために尽力し、そうして二人の間に友情が芽生えてゆく、という実に美しいドラマが物語られてゆきます。この美しさが、オレはとても好きなんです。

グリーンブック [Blu-ray]

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第9位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (監督:クエンティン・タランティーノ 2019年アメリカ映画)

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怒涛のハリウッド愛!!いや最初に劇場で観た時は酷評でしたよオレは。あのラストは監督タラの自らの作品の焼き直しに過ぎないじゃないですか。とはいえね。観終った後にどんどんとじわじわ来る。映画で描かれた様々な情景がどれも忘れ難い。あーあそこよかったなあ、笑ったなあ、緊張したなあ、痛快だったなあ、と次から次に楽しかった映像が思い返される。なんだろうこれは、と思ったけど、要するにそれが世界に名をし負う監督タラの円熟の技でありこの作品に掛けた熱量だったんですね。だからあのラストも今では十分アリだし十分どころかあのラストしかなかったとも思うしさらに言えばあのラストだけで評価を決定できてしまう作品では無いんですね。そういった部分で今一番観返したい映画で、近々発売されるブルーレイが待ち遠しくてしかたなかったりします。

 

第10位:恐怖の報酬【オリジナル完全版】 (監督:ウィリアム・フリードキン 1977年アメリカ映画)

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怒涛の緊張感!!難攻不落の悪路が続く南米のジャングルを、微細な衝撃で大爆発を起こすニトログリセリンの積まれたトラックに乗り、命を懸けた大走破を貫徹しようとする食い詰め者の男たち!という熱く暗くどこまでも汗臭く、全編に渡り例の部分がキューッと縮み上がるような緊張感に包まれたとてつもない作品です。元は1953年のモノクロフランス映画でしたがこれをウィリアム・フリードキンが1997年にリメイク、しかし30分以上カットされた形で上映され、そのオリジナル121分版が今世紀に入ってやっとリバイバル上映された、という曰く付きの作品なんですね。そしてこの【完全版】の完成度と来たら凄まじいもので、今回「ベストテン」として紹介した作品の中でも別格と言ってもいいでしょう。とはいえリバイバル作品という事であえて10位ということにしておきました。

恐怖の報酬【オリジナル完全版】 [Blu-ray]

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以下に最後までベストテンに入れるかどうか悩んだ「次点作」を入れておきます。

次点1:ワイルド・ストーム(監督:ロブ・コーエン 2018年アメリカ映画)

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怒涛の大暴風!!巨大ハリケーン上陸の中、その混乱に乗じて連邦銀行施設を襲おうと企む武装強盗集団と、銀行のセキュリティ担当女子&それに巻き込まれちまった気象学者との白熱の攻防!『ワイルド・スピード』『トリプルX』のロブ・コーエン監督作品なんですが、プロットは大雑把で穴だらけなのにも関わらず、有無を言わせぬ力技とド派手な暴風雨描写でなんだか知らんうちに大興奮させられちゃう!という愉快痛快大アクション作品でした。ある意味今年公開された『ワイルド・スピードスーパーコンボ』なんかよりも、とことんストレートに展開してゆく豪快さと言った点で優れたアクション作だったんじゃないかと思うんだがなあ。

ワイルド・ストーム [Blu-ray]

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次点2:ブラック・クランズマン (監督:スパイク・リー 2018年アメリカ映画)f:id:globalhead:20191229141541j:plain

怒涛の潜入捜査!!白人至上主義の差別団体KKKに黒人警官が潜入捜査!?というプロットだけでも「ええ!?」と身を乗り出すのに、その代役としてユダヤ人警官を使っちゃう!?という部分でさらに「おいおい!?」とツッコミを入れたくなっちゃう痛快作です。重苦しくならざるを得ないテーマをあえて軽快軽妙に描き、アクションとサスペンスで十分楽しませた後最後の最後で「とはいえ俺はとことん怒ってるんだよッ!!」と啖呵を切るスパイク・リー監督のメッセージがずしりと重たい、快作なのに重厚という微妙なバランスがまた独特の作品でした。

 

……というわけで【2019年:オレ的映画ベストテン】の終了でございます!2020年も楽しい映画と出会えるといいですね。それでは皆さん来年もよろしく!(明日も一回更新するかもしんない)