■デビルメイクライ5 (PS4/XboxOne/PC)
スタイリッシュだ!スタイリッシュなんだ!『デビルメイクライ5』はスタイリッシュがウリのゲームなんだ!スタイリッシュにアクションをキめ、スタイリッシュに敵を倒す!フィニッシュ後はスタイリッシュな戦い方を評価するスタイリッシュランクが付けられる!主人公のオニーチャンたちもなにやらスタイリッシュじゃないか!もうなにからなにまでスタイリッシュだらけだ!問題はやってるオレがスタイリッシュのスの字もかすらないむさ苦しいオッサンだってことだ!くそう悔しい!『デビルメイクライ5』はなんだか悔しい気分にさせられるゲームだぞギリギリ(歯軋り音)!
というわけでゲーム『デビルメイクライ5(DMC5)』である。『5』と付いているわけだからシリーズ5作目という事である。デビルハンターのスタイリッシュなオニーチャンたちがスタイリッシュに悪魔を倒してゆく、という内容のアクションゲームである。オレも2001年にPS2で発売された1作目からやっている筈なのだが、シリーズ全作やったかどうかとなると、これが記憶が曖昧である。今調べたら1と4と外伝DMCだけだった。なんだたいしたやってないじゃないか。
そのせいもあってかストーリーがよく分からないし登場人物もよく覚えてない。一応今回の『DMC5』には「これまでのあらすじ」という親切ムービーが付いているのだが、それを眺めてみてもやっぱりよく分からない。これは親切ムービーが親切じゃなかったということではなく、オレの理解力がザザムシの脳ミソ程度に果てしなく低いからというだけの理由である。ファンの方、製作者の方、本当に申し訳ない。
しかしだ。そもそもアクションゲームなのでストーリーが分からんから出来ないという事は全くない。なにしろ仲間たちと協力し合って地獄からやってきた悪魔の皆さんを延々ヌッ殺してゆけばいいゲームだからである(「永遠」じゃなくて「延々」ね。ここ大事よ)。スタイリッシュに敵を倒す為には様々な技を使用しなければならないのだが、オレの如きボケが始まってきた老人ゲーマーには難易度イージーという救済策がある。このイージーだと適当にボタンがちゃがちゃやっているだけで見栄えのいいアクションを演じてくれるのだ。ありがとうイージー。君がいるからオレは今でもゲームができるんだ。
とはいえ適当なプレイではスタイリッシュランクが低いのはいうまでもないことだ。「ランクⅭ」とか言われるとついイラッと来る。当然と言えば当然なのだが、楽な方法を選んでいるクセに評価も得たいとか、見栄っ張りな上に虫のいいしょーもないオッサンなのである。こういう輩は社会でもロクな扱いを受けない。じゃあどうするかというとちょっと頑張ってみるのだ。おお、なんとこのオレが努力だと!?そうするとたまに「ランクS」とか「SS」とかさらには「SSS」までつくじゃんか!嬉しいぞ!オレは嬉しいぞ!こういう部分でプレイスタイルを促す仕組みが心憎いといえるかもしれない。
操作できるキャラは「ネロ」「ダンテ」「V」の3人らしいのだが、この「V」というキャラが面白くて、幻獣を使役して戦うという設定なんだが本人には戦闘力が無い。だからこいつが持っている杖を振り回すアクションがどうにもへっぴりごしで妙に可笑しい。にもかかわらずこいつでプレイするとけっこう高いランクが出て、キャラ選択の場面があると結構こいつを使ってしまうな。あとシリーズ全てやってるわけではないので比較ができないが、今作の難をちょっと言えばアクションの合間合間に頻繁にムービーが入ってテンポが落ちるといった部分か。まあオレの様な老人ゲーマーには丁度いいぐらいのテンポと言えるかもしれないが。
それとこれは内緒だが、実はパワーアップアイテムをちょっと課金してしまってな……いや安かったからなんだけどさ……。難易度イージーでさらに課金でパワーアップ。なんというかもう、タイトル通り「悪魔も泣き出す」ようなヌルさ100万倍の地獄落ちプレイを堪能する老害ゲーマーなオレなのであった……。すまん、本当にすまん......。