そこ僕らの席なんですけど?

今日映画観に行ったんだけどそのときの話。
映画がまだ始まる前で、お客さんが三々五々席に着き始めていた時間帯だったんだけど、オレのひとつふたつ斜め後ろの席で何かガヤガヤやっている。最近のシネコンはどこも座席指定なんだけど、どうも既に座っているお客さんの席にまた別の二人連れが来て、ここは自分らの席番号じゃないのか、とか言っている。
よくある席番号間違いなのかな、と思ってなんとなく聞いてたら様子が違う。「いや、この席は僕らの席番号で間違いないですよ?」「あれ?でも私たちの番号もここになっているんだけど?」なんて言っている。
席番号がかち合うなんて有り得ないから、どっちかのお客さんがシネコンの別の映画館に入っちゃったんじゃないのか?とオレは聞いていて思ったんだけど、後から来た二人連れ、「まあいいや、別の席に座るか」なーんて言って、本当に別の席に座ってしまった。おいおい!
その二人連れはちょいお年を召した爺さんと若い娘さんで、どういう関係かはわかんないんだけど、その若い娘のほうが「座った席にまた別のお客さんが来たらどうするの?」と、まあ普通なら当然思いつくことを爺さんに言うんだけど、爺さんは「そん時はまた別の席に座ればいいんだよ」などと暢気な事を言っちゃってる。
この日の映画館は満席ってほどでもないけど割りとお客さんが入っていて、この二人連れの座った席にもそのうち別のお客さんが来るんじゃ?と思ってオレはなんとなく興味半分でその二人を気にしていた。
そうしたらやっぱりその席のお客さんらしき二人連れが来る。で、その席に爺さんと連れが座っているのを見て、もう一度自分たちのチケットの席番号を確かめて、ちょっと首をかしげたあと、何も言わずに劇場を出てしまった。
あれ?と思ってたら今度は劇場を出て行った二人連れが係員を連れて戻ってきた。係員は席に座っていた爺さんにあれこれ問い正すが、座っていた爺さんは「だって席番号がだぶっていたから自分の席に座れなかったんだよ」とか説明している。そこで係員はその爺さんにチケットを確認させてください、と言って爺さんのチケットを確認した。
そしてわかったことは、この爺さんのほうの二人連れ、実は明日の日付のチケットでこの映画を見にきていた、ということだった。なんで明日の日付なんだよ・・・。券売機で間違って買ったのか?
まあしかし、せっかく来ているからしょうがない、ということで、係員は空いている席を見つけて爺さんとその連れをそこに座らせた。そこの席番号は係員がなにかうまくやったんだろう。
しかし「明日のチケットで来る」というは思いつかなかったな!まあ最後はみんな座れてよかった!ちなみに映画のほうは大変面白かったでした!