問題作『POSTAL3』はグラインドハウスなバカゲーだった!


『POSTAL』といえばあまりに残虐過ぎてアメリカでは発禁になったいわくつきのゲームであります。どんな風に残虐かというと、このゲームの主人公は単なるキ印、通り魔、無差別殺戮野郎でありまして、ゲームはストーリーがどうたらこうたら言う以前に、平和な町に住む善良な市民の皆さんをただただひたすら理由も無く惨たらしく無差別に殺して殺して殺しまくってゆくだけ、というとっても酷いゲームなんですね!殺し方もバリエーションに富み、銃で蜂の巣にしたりマチェーテでバラバラに切り刻むのは当たり前、ガソリンかけて火をつけて、悲鳴をあげながら逃げ惑う善良な市民の皆さんの姿を愛でたり、パレードの象をけしかけて善良な市民の皆さんが踏み潰されてゆく阿鼻叫喚を楽しんだり、挙句の果てに「小便」コマンドで死体に小便かけたりもできるんですね!なんて酷いゲームでしょうか!こんなのは発禁になって当たり前ですね!
で、その『POSTAL』の3作目、『POSTAL3』が発売され、どれほどけしからんゲームなのか確認する為に買ってやってみました!いや以前『2』もやってみたんですけどね、当時持ってたPCのスペックに合わなかったのか、重すぎてゲームにならなかったんですよ。クソゲーのくせに重いなんてとんでもない話ですね!
でまあこの『3』、やる前から分かってたことですが、もう思いっきり下らないんですよね。おまけにゲームとしての作りもサイテー、まあ最悪とまでは言いませんが、操作性からシステムからホント、ショボショボで、ぶっ殺しまくることはぶっ殺しまくるんですが、なにしろただ殺しまくるだけで、一応ミッションはあるにせよ結局どれも同じ、メリハリも無いし緊張感も無いし、やっていてこれだけ時間の無駄使いをしみじみと感じさせてくれるゲームも近来珍しい、まさにクソゲー中のクソゲー、キングオブクソゲーの名をほしいままにするようなしょーもないゲームの作りなんですわ。
まあしかし、このゲームをやって怒るのって、ソープ行ってソープ嬢に「不道徳だ!」と言ったりスプラッタムービー観に行って「人間の見るものじゃない!」と怒ったりするような勘違いも甚だしい行為であって、『POSTAL』をやる以上はこれが下らないサイテーのゲームであって、それ以上のものを求めるのは野暮の中の野暮だって言われてもしかたありません。まあそれにても下らなかったですけどね。
そんな中で面白かったのは最初のミッション、ポルノショップに勤めた主人公が糞真面目な町のポルノ反対デモを撃退するやつでしょうかね。主人公は最初、ポルノショップの掃除夫として掃除機で客が床に捨てた使用済みティッシュを吸い込むことからはじめるんです!そしてデモのヒステリー連中がやってきたらその掃除機を逆流させ、使用済みティッシュをデモの連中にぶちまけるんですね!ベチャベチャに濡れたアノ臭いでいっぱいのティッシュを浴びたデモの連中はそこで思いっきりゲロ吐いて成仏するんですね!いやあキタねえなあ!エグいなあ!
その他にもどうみてもベトナム人にしか見えない日本料理屋の日本人を叩き殺して廻るミッションや、なぜかビン・ラディンアルカイダを血祭りにあげるミッションとかもあって、まあこうやって書くと楽しそうですが、やればやるほどどうでもいい感の増してくる糞つまらない出来になっています。しかしこのグダグダ感、ダラダラ感が、やっていてなんかこう和むといいますか、ボーっとしながら出来る、そんな良さが無いわけでもない…いや、やっぱねーよそんなもん!

ポスタル3 【日本語マニュアル付英語版】

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ポスタル2 コンプリートパック・プラス 完全日本語版

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