最近聴いたCD いつものようにテクノやらハウスやらをちらほらと

■Feed Forward / Sandwell District


UKアンダーグラウンド・テクノシーンで活躍するSandwell Districtの1stアルバム。一曲目、まるでホラー映画のサントラみたいな不気味なイントロからダーク&ミニマルに展開しつつ、クライマックスで宗教音楽のように全ての緊張が解き放たれる音構成が実に素晴らしかった。その後の曲もダークでヘヴィーに鳴り響く音の中に一条の光のような美しいメロディが混在し、聴いていてふわっと別の世界へ持っていかれそうな妖しい輝きに満ちた傑作アルバムです。今日の強力一押しアルバム。 《試聴》

■Fabric 57 / Agoria

Fabric 57: Agoria

Fabric 57: Agoria

Fabricの57番はフレンチ・テクノDJ、Agoria。実はこのDJについてはよく知らなかったんですが、フランスではあのLaurent Garnierと並ぶ人気DJだとか。フレンチ・テクノといえば雑食性の高い選曲と腰の強いプレイを連想しますが、このAgoriaもデトロイト・テクノをそこここにちりばめた華麗な選曲とエモーショナルに盛り上がるDJセンスでかなり気に入ってしまいました(まあオリジナル・アルバムは試聴したところイマイチだったんだが…)。ラストがElla Fitzgerald With The Buddy Bregman Orchestraの「Night and Day」なんていうのも粋ですね。 《試聴》

■Primary Structures / Âme

PRIMARY STRUCTURES ( フ゜ライマリ-ストラクチャ-ス゛ ) ( 直輸入盤 ・ 帯ライナー付 )

PRIMARY STRUCTURES ( フ゜ライマリ-ストラクチャ-ス゛ ) ( 直輸入盤 ・ 帯ライナー付 )

ジャーマン・テックハウス・レーベル「INNER VISIONS」をDIXONと共に主宰し、数々の名曲も生み出しているユニット・Âmeの最新MixCD。これがまた例によってハウス/テクノの枠に収まりきれない色彩感覚豊かなエレクトリック・ミュージックで、その変幻自在なMixはまるできらびやかな万華鏡のような音響世界。注目作です。(※動画の「Âme - Rrose Sélavy」はアルバム収録のものとは別バージョン) 《試聴》

■Analog Aquarium / Rick Wilhite

ANALOG AQUARIUM

ANALOG AQUARIUM

Theo ParrishMoodymannと共に3Chairsに参加していたRick Wilhiteの1stソロはビートダウン系のディープなデトロイト・ハウス。タイトル「Analog Aquarium」にあるようにアナログにこだわった音造りをしているらしく、ソウルフルな温もりを感じさせます。 《試聴》

■Forward To The Past / Steve Bug

Forward To The Past

Forward To The Past

ドイツのミニマル・テック・ハウス・プロデューサー、Steve BugのレーベルPoker Flatからのコンピレーション・アルバム。これが意外とオールド・スクールなアシッド&シカゴ・ハウス。あーしかしこの辺はあんまり好みの音じゃなかったな。 《試聴》

■Music From Mathematics Selector Series One / Daryl Cura

Music from Mathematics..

Music from Mathematics..

「なんか軽いハウスものでも聴きたいなあ」と思ってざっくり探して見つけたCD。Mathematics Recordingsというレーベルの名は聞いたことは無いのですが、1曲目Bocca Grande「Adlibitum」のピアノの音が爽やかで気に入りました。 《試聴》