古代ローマと現代の日本のお風呂が時空を超えて繋がり、ローマの浴場技師がそこを行き来しながら現代日本のお風呂事情に感心して帰ってゆく、というお話である。最初その設定を聞いた時は「なんじゃそりゃ?」と思ったが読んでみるとこれがなかなかに面白い。いわゆる
比較文化論ということなのだが、その切り口が"お風呂"というところがとにかくユニークなのだ。だが面白いとは言え、1巻目が相当話題になりベストセラーになったらしいというのにはびっくりした。お話や設定が面白い、というのは確かにあるのだろうが、これは、これを読む日本人が、そもそもお風呂が大好きだから、というのがあるのかもしれない。…とは言いつつ、オレあんまり風呂好きじゃないんですが…。
前巻で世界がファンタジー世界となってしまった
ベルセルクの第35巻であります。今回はモンスターとの洋上対決、さらに不気味な島に上陸したガッツ一行の危機が描かれます。あとまたもや新キャラ登場です。緊張感溢れるいつもの
ベルセルクですが緊張感も溢れ返るといつもの緊張感になってしまいます。前巻に出てきた化物は化物過ぎて殆ど大怪獣で、もうこれ以上インフレ起こさなくていいよお、という気がしてます。強すぎてしょうがなくなっちゃったガッツのくびきとなるのは魔導の力を帯びた鎧ですすが、多分これもなんとかなっちゃうと思います。なんというか、長年の読者としては、もうガッツさんと(最近影の薄い)キャスカさんには早く楽になってもらいたいだけです。ガッツさんあんたは十分戦ったよッ!そういうわけで作者の方にはとっても面白いのに悪いんだけど、あと3巻ぐらいで終わらしてくんねえかなあ、作者の人
ももう楽になっていいよ、とちょっと思ったりもするわけです。
クライマックスに向けて佳境に入った『
GANTZ』、前巻で異星人軍団が地球を襲い「こんどは文明同士の戦いだ!」盛り上がるだけ盛り上がったが、今回はちょびっと一休み、『
GANTZ』名物たえちゃんとのイチャイチャタァ〜イム!である。これはもう名物なのでしょうがないのである。まあしかし今回のイチャイチャタイムはほんのちょっと、今度は
GANTZな人々がゾロゾロ出てきてさらになんだか偉そうな
GANTZ委員会みたいのが幅を利かせ
GANTZの皆さんにあれこれ命令したりするのである。そもそも
GANTZな皆さんってこんなにいたの?と思ってしまうが、とりあえずみんなで力を合わせて人類を救っていただきたいものである。
『
ヘルシング』作家の最新作、今度は何をやってくれるかと思っていたら初っ端はなんと日本の
関ケ原の合戦、おおっと
平野耕太、時代モノに挑戦なのかッ!?と思わせておいて主人公・
島津豊久はいきなり次元跳躍、着いた先はエルフちゃんのいるファンタジー・ワールド!しかーしそこにはなぜか
織田信長がいて、さらに
ジャンヌ・ダルクやらシーザーやら歴史上の人物が総出演し敵味方に分かれて最
終戦争をおっ始める!いつもの平野マンガらしくみんな気の狂った目付きをしているのが嬉しいね!勿論ドバドバブチ殺しまくりさ!いってみれば『
戦国自衛隊』を『
指輪物語』の世界でやっちゃった、ってなお話なんだが、元紅顔のSF少年だったオレは「これまで地球に生まれた全人類が異世界で同時に生を享け目覚める」というP・J・ファーマーの
SF小説『リバーワールド』シリーズを思い出したな!今回もハチャメチャにやっちゃって下さい!